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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目
寝返りを打つように片方の肩を浮かせると、突如向かってきた乳房にリクも避けきれず、顔に叩き付けられる。

「っ!」

ぺっちん! ――――とまでは鳴らないが、膨らみに口元を塞がれるという予想外の出来事に、珍しくリクが動揺を見せた。

おおおっ! ちょっと動いただけで、作戦が成功した気分だ!

やられっぱなしだっただけに、一矢報いたことに感動が込み上げる。

『おっぱい大作戦』時たま使ってみようかな。

そんなことを思い浮かべつつ、司令官――ワタリに視線をチラッと移すと、大きな手を口元に当てて眩しそうに目を細めていた。

笑っている? 
ワタリも流石に今のは面白かった?

実際笑っているかは分からないけど、腕を組んでいただけのワタリにも動きがあったのが見られただけで、更に勝者モードが急上昇する。

目的がセックスから、かけ離れていっていることも気になっていなかった――――。

そんな風に一瞬の勝利に酔いしれていても、リクがこれしきにアクシデント? を気にする訳なかったようで、埋もれた口と鼻を少し浮かせて何事もなかったみたいに突起に吸い付く。

「あっ!」

ピリッと走った小さな痺れに反射的に声が漏れるとともに、しっぺ返しを食らった気持ちになった。

元より、埋もれさせるほどの胸もなし――――。

だけどちょっとの工夫で受け身にならなくていいことを思い出させて貰えたことが嬉しい。

女性からだって積極的に、攻めるべし! 攻めるべし! なのだ。

そんな私の胸の内を見透かすかのように、リクは咥えた乳首を舌先で転がしながら、時たま軽く歯を当ててきた。

「んっ……あっ」

痛すぎない程度の甘噛み具合が絶妙だ。

以前レッスンで、乳首を噛まれて凄く痛い思いをしたけど、リクはそうならない程度を熟知しているのだろう。

そしてこの行為は、快感を与えさせるものじゃない。

『下手に動くな』、と脅されているように思えた――――。

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