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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目

スクール内で誰もが一目置く四天王――――それも一番強面なワタリにドスを利かされたら、大抵平常心じゃいられない筈なのに、然して気にしていない様子のリクは、肝が据わっているのか、太々しいのか、若しくはミュータント?
いやでも、最初にヤナセに一喝された時は、気まずそうな顔にはなっていたよね?
ホズミ姉さんもハナブサも『ヤナセだけは怒らせたくない』と言っているだけに、何かが違うのかも。
やっぱりヤナセ様は、格別なんだ――――。
ワタリといい、ヤナセといい――――ラブカル四天王、ありがたや~!
脳裏浮かんだヤナセの姿が神々しくて、目の前に居ないのに思わず目を細めて合掌しそうになったら、リクが小さく噴き出した。
「プッ! コトミさん、変な顔していますが大丈夫ですか?」
「えっ? 変顔!」
「はい、梅干しでも食べたみたいな顔ですよ」
そう言ってリクは、珍しく屈託のなく笑っている。
ヤナセへの畏敬の念が、まさかの梅干しになるとは思わなんだ!
てか、私そんなに変な表情だったの――――?
「大丈夫だし……梅干しも食べてないから」
「あぁ、寧ろ小梅を食べていたのは俺でしたね」
「っ!!」
それって、もしかして『小梅=乳首』ってこと?
う、上手い――――!!
不意打ちに落とされたリクの笑顔と駄洒落に、警戒心が緩みそうになる。
いやいやいや!
梅干しマジックに誤魔化されてはダメでしょ!
しっかりしろ、チワワ!
気を取り直して思いっきり目を開き、リクを凝視する。
上から見下ろしてくる小悪魔に、口端を緊張で引き攣らせながら挑み返した。
「リクでも冗談、言うんだね」
「え、俺ってそんなに真面目に見えます?」
「真面目には、見えないけど……」
「評価、低いですね~俺」
私の攻撃をリクは笑顔のまま、難なく受け止める。
これがリクの一部なのかは分かりかねるが、最初からこんな風に接して貰えたら、レッスンもスムーズに進められたのにな――――。
儚い期待が、小さな双丘の奥を吹き抜けていった。
いやでも、最初にヤナセに一喝された時は、気まずそうな顔にはなっていたよね?
ホズミ姉さんもハナブサも『ヤナセだけは怒らせたくない』と言っているだけに、何かが違うのかも。
やっぱりヤナセ様は、格別なんだ――――。
ワタリといい、ヤナセといい――――ラブカル四天王、ありがたや~!
脳裏浮かんだヤナセの姿が神々しくて、目の前に居ないのに思わず目を細めて合掌しそうになったら、リクが小さく噴き出した。
「プッ! コトミさん、変な顔していますが大丈夫ですか?」
「えっ? 変顔!」
「はい、梅干しでも食べたみたいな顔ですよ」
そう言ってリクは、珍しく屈託のなく笑っている。
ヤナセへの畏敬の念が、まさかの梅干しになるとは思わなんだ!
てか、私そんなに変な表情だったの――――?
「大丈夫だし……梅干しも食べてないから」
「あぁ、寧ろ小梅を食べていたのは俺でしたね」
「っ!!」
それって、もしかして『小梅=乳首』ってこと?
う、上手い――――!!
不意打ちに落とされたリクの笑顔と駄洒落に、警戒心が緩みそうになる。
いやいやいや!
梅干しマジックに誤魔化されてはダメでしょ!
しっかりしろ、チワワ!
気を取り直して思いっきり目を開き、リクを凝視する。
上から見下ろしてくる小悪魔に、口端を緊張で引き攣らせながら挑み返した。
「リクでも冗談、言うんだね」
「え、俺ってそんなに真面目に見えます?」
「真面目には、見えないけど……」
「評価、低いですね~俺」
私の攻撃をリクは笑顔のまま、難なく受け止める。
これがリクの一部なのかは分かりかねるが、最初からこんな風に接して貰えたら、レッスンもスムーズに進められたのにな――――。
儚い期待が、小さな双丘の奥を吹き抜けていった。

