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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目
少しは和やかな空気になりかけている中、厚い胸板の前で腕を組んだワタリが怪訝な顔をして話しかけてくる。

「梅干し? そんなのいつ食べたんだ」

「っ!!」
「……」

私でも解ったリクのジョークをワタリは本気で受け止めてしまったようだ。

巧妙なリクの乳首噛みを見抜いた癖に、こういう所は何故に気付かない?

若しくはワタリも、冗談を言っているのかな?

ワタリのマジボケに、ポーカーフェイスのリクも目を見開いて唖然としている。

一瞬でもリクにこんな顔をさせるとは、四天王の力、恐るべし――――。

――――なんて、感心している場合じゃなかった!

「梅と乳首、間違えないだろ」

私たちが絶句していると、自分の言っていることが解っていないと思ったのか、ワタリは眉間の皺を更に深めて追い打ちを掛けてきた。

一応リクが齧ろうとしていたのが、小梅じゃないって意味は伝わっているのは確認できたけど、冗談を真顔で全否定されるのは戸惑ってしまう。

何だろう、なんでだろう――――。

もしかしてこれは試されているのだろうか?
そうじゃなかったとしても、ここはどうやって打ち返そう。
敢えて「乳首を小梅に見立てているんですよ~」と突っ込むべきか。
でも、それはそれで怒られそうな予感がする。

なけなしの知恵を振り絞っている脳内に、ワタリの低音ボイスでグルグルと『乳首~』が旋回していく――――。

返答に困っている私の上で、突如リクが笑い出した。

「あははは! ワタリさん、面白いですね~」

ひぃぃぃ!
ワタリに向かって何てこと言うのよ――――!
怖い者知らず過ぎるぅぅぅ!

「ん? 何がだ」

「まさかそんな反応をされるなんて思いませんでした」

「? 良く解らんが」

リクの不敵な態度にワタリがどんな反応を示すかと恐々としてしまったけど、思いの外親睦を深めていた――――かは、またあとで検証することにしておこう。

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