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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目
「っ!」

まだ舌先が触れただけなのに、緊張で肩が萎縮してしまう。

勝負はこれからだ――――!!

怖じ気ないように、自分を奮い立たせる。

そんな私の奮闘を知ったこっちゃないであろうリクは、ゆっくりと舌を割れ目の間に挿し込み、ジリジリと肉扉をこじ開けていた。

時間がないから手っ取り早くクンニをしているのに、リクは一気に攻めてくる気配がない。

まるで掴まえた獲物をどうやって調理しようかと、なぶられているみたいだ。

なによ~! ザッ! ガバッ! ブスッ! 
――――って、一思いにやっちゃってよ~!

強気でいても、いつ襲ってくるかもしれないフラッシュバックへの不安感に煽られて、事務的でも、とっとと終わることを願ってしまいそうになる。

ヤナセのパワーで疼きかけていた下腹部が、恐怖心で震えそうになってきた。

追い打ちを掛けるように、リクの肉刃が花弁の縁を丁寧に擦っていくが、ヒダが削られているみたいな錯覚に陥りそうだ。

「ふぃ……」

反射的に悲鳴を上げそうになるのを堪えた声は、間抜けな音符になって空に消えていく。

いけない――――このままではまた、リクに負けてしまう!!

どうかご降臨下さいませ――――ヤナセ様!!

困った時のヤナセ頼りに、本気に縋る。

今まで受けたレッスン、辱め、ヤナセのマンションでされた歯磨きプレイまで、思い出せる限りの記憶を脳細部の奥から引っ張りだした。

頭の中に羞恥プレイというタイトルの映画フィルムが、凄い勢いでクルクルと旋回していく。

身体の細胞に深く記憶を刻んでいたのであろうカリスマ講師のテクニックは、一気に全身を発火させた。

「……はうっ!」

鼻から赤いマグマが噴火でもしそうな衝撃に、背中が跳ね上がって宙に浮いた。


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