パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 I Lesson ６回目

イケるかな――――？

辿り着く先が見えない真っ暗な海原に、ゆらゆらと浮かんでいる木切れにでもなった気分だ。

じっと待っていれば身体も順応してくるのかもしれないけど、そんな簡単にはいかないだろう。

またヤナセを利用させて頂くか――――とも思ったけれども、ヤナセがこんなつまらないプレイをする訳がないので、妄想にも持っていけない。

時間切れを待つか、絶頂感に到達できるように念を込めるか――――。

前者は後味が悪くなりそうだから、後者で頑張るぞ！

相手がリクだと意識すると負けてしまうだろうから、股間に神経を集中して擦れ合う粘膜の感触だけを感じていく。

今までレッスンで散々開拓されてきた、快感の花園。

潮吹きだって経験したんだから、きっと絶頂にもイケるはず！

こい、こい――コォイィィィ――――！！

体育会系張りに、心の中で雄叫びを発した。

「はぁぁ……あぁっ……あっ！」

気合で感覚が高まってきたのか、徐々に全身が熱くなってきた。

クチュ、クチャ、チュップ――――。

心なしか愛液の音も、軽快な旋律を奏で始めているように聞こえる。

このままラストまで突き進め――――！

更なる気合と念を込めた時だった。

「は……」

「あ……っ！？」

微かだけど、リクから声が漏れた――――。

え、今のって喘ぎ声だよね？
もしかして、リクも気持ち良くなっているってこと？

でも基本ラブカル講師は、自身の快感を求めてのレッスンはご法度だ。

あくまでも、どこまでも生徒のためだけにレッスンをする。

そんなことを考えた途端、股間への集中力は一気に別の方向へと向かいだす。

「んんっ……はっ！」

イケない、集中しなきゃ！

リクの声が気になったが、せっかく高まってきた快感が拡散されそうになってしまい、慌てて思考を切り替えた。