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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目

「離れろ。レッスンは終わりだ」
恐怖が全身を支配する前に、それを凌駕するほどの迫力のある声が響き渡った。
咄嗟に見上げれば、巨人が高みから鋭く睨みつけている。
天井の照明を背に陰ったフォルムが、異様な貫禄を放っていた。
ワタリ殿――――!!
誰もが凍り付きそうな四天王の威圧も今の私には神の救いに思えて、一瞬にしてリクへの恐怖は吹き飛んでいく。
普段のヤナセのキラキラオーラみたいに、ワタリが眩しく見えてくる。
それに反してリクの唇からは、ホラーな笑みは瞬く間に消え失せた。
終わった――――。
そう確信できた瞬間だった。
聳える神木から視線を小悪魔に戻すと、数秒前の笑みとは違う微笑みに差し替えられていた。
「お疲れ様でした」
綺麗な形容の唇から発せられた礼儀正しいその言葉が、凄く事務的で淡泊に聞こえる。
胸に響いてこない、な――――。
本当なら熱を帯びるレッスンが、ただの虚しい時間だったように陥らされる。
最初のレッスンから、リクは一癖あった。
これが本当にリクの資質なのかは、まだ分からない部分が多すぎる。
ただずっとこのままで変わる気がないならば、リクはラブカルの講師にはなれないだろう。
そしてこれは多分、直感というより確信に近い。
きっとヤナセもワタリも、担当のカミジョウさんも気付いていると思う。
リクはきっと――――。
レッスン終了を告げられたリクは、一仕事終えた撤収作業のように自分の肉杭を素早く抜いてベッドから降りる。
ワタリに一礼して、無言でローブを羽織るリクの背中に一言投げかけたくなった。
「リク……あのさ……」
「つまらんレッスンだったな」
――――と同時に、爆弾が投下された。
恐怖が全身を支配する前に、それを凌駕するほどの迫力のある声が響き渡った。
咄嗟に見上げれば、巨人が高みから鋭く睨みつけている。
天井の照明を背に陰ったフォルムが、異様な貫禄を放っていた。
ワタリ殿――――!!
誰もが凍り付きそうな四天王の威圧も今の私には神の救いに思えて、一瞬にしてリクへの恐怖は吹き飛んでいく。
普段のヤナセのキラキラオーラみたいに、ワタリが眩しく見えてくる。
それに反してリクの唇からは、ホラーな笑みは瞬く間に消え失せた。
終わった――――。
そう確信できた瞬間だった。
聳える神木から視線を小悪魔に戻すと、数秒前の笑みとは違う微笑みに差し替えられていた。
「お疲れ様でした」
綺麗な形容の唇から発せられた礼儀正しいその言葉が、凄く事務的で淡泊に聞こえる。
胸に響いてこない、な――――。
本当なら熱を帯びるレッスンが、ただの虚しい時間だったように陥らされる。
最初のレッスンから、リクは一癖あった。
これが本当にリクの資質なのかは、まだ分からない部分が多すぎる。
ただずっとこのままで変わる気がないならば、リクはラブカルの講師にはなれないだろう。
そしてこれは多分、直感というより確信に近い。
きっとヤナセもワタリも、担当のカミジョウさんも気付いていると思う。
リクはきっと――――。
レッスン終了を告げられたリクは、一仕事終えた撤収作業のように自分の肉杭を素早く抜いてベッドから降りる。
ワタリに一礼して、無言でローブを羽織るリクの背中に一言投げかけたくなった。
「リク……あのさ……」
「つまらんレッスンだったな」
――――と同時に、爆弾が投下された。

