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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目
「はいっ!」

こ、怖い――――!

流石ワタリ、良くぞ言って下さった! とは思うけど、これを自分に言われたとしたら一気に萎んでしまいそうだ。

あ、でも実際マスターコースの時に散々言われてたっけ。

今となっては懐かしいとさえ思えるスパルタレッスンを思い出している間に、リクは足早に更衣室に入ってしまった。

明らかにいつもと違うリクの様子は、否応なしに気になってしまう。

ワタリを待たせてはいけないと、自分も急いで更衣室に向かった。

ストッキングを穿くのももどかしい気がしてしまうけど、穿いておかないとワタリはともかくヤナセが目ざとく気づくだろうから、ここは時間が掛かっても穿くことを選択する。

途端ヤナセの羞恥プレイが再生モードになって、一気に頭から湯気が出そうになった。

「今日は本当にお世話になったな」

レッスン中のことを改めて、思い返す。

ヤナセとの羞恥プレイの数々が、こんなにも役に立つとは――思い出しただけであんなに全身が熱く疼くなんて、快感の時限爆弾か!!

若しかして――こういうことも想定して、ヤナセは敢えてありとあらゆるプレイを仕込んでおいてくれてくれたのだろうか!?

ヤナセならあり得るかも! 
だって千里眼だし、宇宙人だし!

私の中のヤナセが、もはや完全に人間じゃなくなってきそうだ。

そう思うとリクから得たエクスタシーは、今の私の中には残っていなかった。

今日のレッスンを振り返っても、恐怖感が蘇りそうだ。

立ち合い者――ワタリが居なかったらどうなっていたのかと思うと、背筋が凍る。

「リクは、本当にラブカル講師になりたいのかな……」

呟いた途端、ワタリの言葉が胸に引っかかってきた。

『お前がどんな理由でここに来たかは知らんが、やる気がないなら早く辞めろ』

どういう意味だろ?

あのワタリの言い方だと、リクが講師以外の目的があるようにも考えられた。
じゃぁ、その目的は一体――――?

ひょっとして、今調べている『噂の出所』はリクだったりするのかな?

「あぁ。レッスン後で頭に血が回らない。後でゆっくり考えようっと……」

纏まらない思考を一旦脳みその片隅に置いて、ストッキングを穿き終えた――――時。

「おいっ! チビ、まだかっ!」

ドアの向こうから、巨人の咆哮が轟いた。

「はいっ!」

こここ、怖いぃぃ――――!

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