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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目

色んな心模様に忙しくなって、口をぽっかり開けて固まっている私の頭をワタリは『鷲掴み』したまま左右に揺らし始める。
「おい、聞いているのかチビ! これからヤナセへの報告が残っているだろ」
「はっ! 聞いてます! しかと聞いております!」
「だったら、ボケっとしてるな」
「はい! すみません!」
――――結局、怒られたのだった――しょんぼり。
「今日は、ありがとうございました!」
改めて今日のレッスンのお礼を言って、一礼をしようとしたがワタリに頭を鷲掴みにされたままだったので、変な形にお尻を突き出す体勢になってしまう。
いつまでこの状態なんだろうか?
私の頭を肘掛けか、杖とでも思っているのでしょうか?
いくら巨人ワタリでもそれはないだろうとは思いつつも、ずっと載っている手が気になって仕方ない。
「あの……」
「ん?」
「頭の上の手なんですが……」
「あぁ、忘れていた。すまんな」
「……いえ」
忘れていたのかぁぁぁ――――!!
まだ「杖だと思った」とか言われた方がマシ――いや、もうどうでもいいや。
元々ワタリは、ちょっと天然なところもあるしな。
これはこれで『巨人さんのお茶目日記』として胸に納めておこう。
何はともあれ、今日はワタリが居てくれたことは本当に助かったのだから。
気を取り直して、軽くなった頭を深々と下げて再度ワタリにお礼を述べる。
「今日は本当に、ありがとうございました。凄く心強かったです」
そう――ラブカル四天王ワタリは、頼りになる。
怖いけど、頼りになるのだ。
これから先、またリクとのレッスンはあるだろうけど、きっと今回のレッスンは心の支えになるだろう。
今日ワタリがしてくれたこと、言ってくれたことは未来の勇気だ――――。
「おい、聞いているのかチビ! これからヤナセへの報告が残っているだろ」
「はっ! 聞いてます! しかと聞いております!」
「だったら、ボケっとしてるな」
「はい! すみません!」
――――結局、怒られたのだった――しょんぼり。
「今日は、ありがとうございました!」
改めて今日のレッスンのお礼を言って、一礼をしようとしたがワタリに頭を鷲掴みにされたままだったので、変な形にお尻を突き出す体勢になってしまう。
いつまでこの状態なんだろうか?
私の頭を肘掛けか、杖とでも思っているのでしょうか?
いくら巨人ワタリでもそれはないだろうとは思いつつも、ずっと載っている手が気になって仕方ない。
「あの……」
「ん?」
「頭の上の手なんですが……」
「あぁ、忘れていた。すまんな」
「……いえ」
忘れていたのかぁぁぁ――――!!
まだ「杖だと思った」とか言われた方がマシ――いや、もうどうでもいいや。
元々ワタリは、ちょっと天然なところもあるしな。
これはこれで『巨人さんのお茶目日記』として胸に納めておこう。
何はともあれ、今日はワタリが居てくれたことは本当に助かったのだから。
気を取り直して、軽くなった頭を深々と下げて再度ワタリにお礼を述べる。
「今日は本当に、ありがとうございました。凄く心強かったです」
そう――ラブカル四天王ワタリは、頼りになる。
怖いけど、頼りになるのだ。
これから先、またリクとのレッスンはあるだろうけど、きっと今回のレッスンは心の支えになるだろう。
今日ワタリがしてくれたこと、言ってくれたことは未来の勇気だ――――。

