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ラブカルチャースクール 3
第20章 I Lesson 6回目

何はともあれ、大きなトラブルもなかったし、ヤナセにも心配かけずに報告が出来るのが嬉しくもあった。
自然と浮かぶ笑顔でワタリを見上げると、自分のハイテンションとは真逆に神妙な面持ちになっていて、強面パワーが増大している。
どうしたんだろ?
普段から仏頂面だけど、今はちょっと何かが違うのは分かった。
気になるけど、ワタリ相手に気安く聞けやしない。
ここは早々に退散するのが正解だろう。
「では、これにて失礼しま……」
「チビ、気を付けろ」
「はい! すみませんっ」
「さっきの奴、不用意に近づくな」
いそいそと出ていこうとしたのを注意されてしまった――と思ったら違っていた。
「え……さっきのって、リクのことですか?」
「あぁ……」
いつもは、はっきりと言い切るワタリが言葉を曇らせるのは珍しい。
ワタリにこんな表情をさせるリクは、一体何者なのだろうか?
「リクって、そんなに問題になっているんですか?」
どうにも気になって、怒られ覚悟でついつい聞いてしまった。
ストレッチでもしているみたいに首を反って、身長差がかなりあるワタリをジッと見上げる。
そんな私をワタリは、空高く飛行しているワシの如く鋭い目を細めて見下ろしてきた。
しばしの沈黙――――。
見つめ合う、イーグルとチワワ――――。
な、何か言って下さい。
首が痛いです。
「あの……」
「いずれ話す。とにかく近づくな」
「いずれって……?」
その内理由が分かるってことなのだろうけど、今時点で近づかないようにするのって、難しくないでしょうか?
何気ない相槌をした途端、これ以上何も言うなと言わんばかりにイーグルアイの眼光が凄みを増した。
「待ってろ!」
「は、はいっ!」
ひぃぃぃん!
やっぱり、怒られた~。
自然と浮かぶ笑顔でワタリを見上げると、自分のハイテンションとは真逆に神妙な面持ちになっていて、強面パワーが増大している。
どうしたんだろ?
普段から仏頂面だけど、今はちょっと何かが違うのは分かった。
気になるけど、ワタリ相手に気安く聞けやしない。
ここは早々に退散するのが正解だろう。
「では、これにて失礼しま……」
「チビ、気を付けろ」
「はい! すみませんっ」
「さっきの奴、不用意に近づくな」
いそいそと出ていこうとしたのを注意されてしまった――と思ったら違っていた。
「え……さっきのって、リクのことですか?」
「あぁ……」
いつもは、はっきりと言い切るワタリが言葉を曇らせるのは珍しい。
ワタリにこんな表情をさせるリクは、一体何者なのだろうか?
「リクって、そんなに問題になっているんですか?」
どうにも気になって、怒られ覚悟でついつい聞いてしまった。
ストレッチでもしているみたいに首を反って、身長差がかなりあるワタリをジッと見上げる。
そんな私をワタリは、空高く飛行しているワシの如く鋭い目を細めて見下ろしてきた。
しばしの沈黙――――。
見つめ合う、イーグルとチワワ――――。
な、何か言って下さい。
首が痛いです。
「あの……」
「いずれ話す。とにかく近づくな」
「いずれって……?」
その内理由が分かるってことなのだろうけど、今時点で近づかないようにするのって、難しくないでしょうか?
何気ない相槌をした途端、これ以上何も言うなと言わんばかりにイーグルアイの眼光が凄みを増した。
「待ってろ!」
「は、はいっ!」
ひぃぃぃん!
やっぱり、怒られた~。

