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ラブカルチャースクール 3
第21章 Lesson 予感

はっふぅん!
数秒前まで項垂れていたのが、今度は思いっきり仰け反りそうになるのを何とか堪える。
「い、頂きます……」
「クス……少々お待ちください」
ヤナセは少し首を傾けて微笑むと、紅茶を淹れ直しに立ち上がった。
あぁ、なんて贅沢な空間――――。
世界の――いや!
宇宙のヤナセファンの皆様、申し訳ありません!
目の前にはいなくてもジュリも含めて、何となく何処かからヤナセマニアに見られているような気分になって、謝っておいた方がいいような気持ちになってしまう。
ヤナセが、新しい茶葉をティーポットに入れてお湯を注ぐ。
コポコポ――――静かな室内に響く音が、心地いい。
疲れを癒してくれる、穏やかな時間だ――――。
憩いの一時を満喫するように目を閉じると、キャラメルティーの香りが優しく全身を包み込む。
羨むようなシチュエーションに在りながらも、気が緩んだせいか、ふと頭に過る存在が現れた――――。
――――セイジ、まだ出張かな。
不謹慎だけど、セイジの予定が気になってしまう。
セイジはいつ、戻ってくるんだろう。
仕事だと分かっていても、会えないのは寂しい。
姉妹校で、どんなレッスンをしているのかな。
生徒だけじゃなく、姉妹校の女性講師候補にも指導していたりするのかな――――。
するよね――きっと。
講師不足だから、男性講師を育成するためにも女性講師が必要なんだもん。
マスタークラスの講師は数が限られていから、セイジもちょくちょく出張しているんだし。
私だって毎日のように、実技レッスンがあるんだから、仕方ない――よね。
つい数秒前まで至福の時間を味わっていたのに、ほんの些細な不安から一気に不安のブラックホールが広がり始めた。
数秒前まで項垂れていたのが、今度は思いっきり仰け反りそうになるのを何とか堪える。
「い、頂きます……」
「クス……少々お待ちください」
ヤナセは少し首を傾けて微笑むと、紅茶を淹れ直しに立ち上がった。
あぁ、なんて贅沢な空間――――。
世界の――いや!
宇宙のヤナセファンの皆様、申し訳ありません!
目の前にはいなくてもジュリも含めて、何となく何処かからヤナセマニアに見られているような気分になって、謝っておいた方がいいような気持ちになってしまう。
ヤナセが、新しい茶葉をティーポットに入れてお湯を注ぐ。
コポコポ――――静かな室内に響く音が、心地いい。
疲れを癒してくれる、穏やかな時間だ――――。
憩いの一時を満喫するように目を閉じると、キャラメルティーの香りが優しく全身を包み込む。
羨むようなシチュエーションに在りながらも、気が緩んだせいか、ふと頭に過る存在が現れた――――。
――――セイジ、まだ出張かな。
不謹慎だけど、セイジの予定が気になってしまう。
セイジはいつ、戻ってくるんだろう。
仕事だと分かっていても、会えないのは寂しい。
姉妹校で、どんなレッスンをしているのかな。
生徒だけじゃなく、姉妹校の女性講師候補にも指導していたりするのかな――――。
するよね――きっと。
講師不足だから、男性講師を育成するためにも女性講師が必要なんだもん。
マスタークラスの講師は数が限られていから、セイジもちょくちょく出張しているんだし。
私だって毎日のように、実技レッスンがあるんだから、仕方ない――よね。
つい数秒前まで至福の時間を味わっていたのに、ほんの些細な不安から一気に不安のブラックホールが広がり始めた。

