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ラブカルチャースクール 3
第5章 Lesson 体力作り

ちょっとモヤモヤした気分で、ヤナセからトレーニング器具の配置の説明を聞き終わると
「私は少し……トレーナーと打ち合わせしてきますので皆さんは先ずストレッチから始めて下さい」
「分かりました」
「え~ヤナセさん、行っちゃうの?」
ジュリだけがヤナセがこの場を離れるのを名残惜しそうに言っている。
もうこれがジュリのキャラだと思って、なるべく気にしないでおこう。
他の二人も同じく思ったのか、黙ってトレーニングメニューを確認している。
「直ぐに戻りますので……お気になさらず入念にストレッチをしていて下さい」
ヤナセは麗しの微笑みをジュリに向けながらも、『入念に』のところでアクセントが強めていた。
「はぁ~い。早く戻って来てね」
「はい……分かりました」
受付の時を彷彿させるような崩さぬ笑顔を私たちを残して、トレーナーの所に向かっていった。
ジュリ、ヤナセにタメ口になってない?
ヨウコさんを意識しているのかな?
そう思った途端、胸の奥が重苦しい感覚になってくる。
何だろうさっきからモヤモヤするな……。
この心境をスッキリさせたいけど考えても余計悶々としてしまうように思えて、今は頭より身体を動かそうと気分を切り替える。
「じゃぁ、ストレッチしようか!」
テンションを上げていこうと明るめに三人に声をかけた時――――
「チワワちゃん……調べたかしら……?」
らしくなく低い声のお姉講師が、私の背中に張り付いてきた。
「私は少し……トレーナーと打ち合わせしてきますので皆さんは先ずストレッチから始めて下さい」
「分かりました」
「え~ヤナセさん、行っちゃうの?」
ジュリだけがヤナセがこの場を離れるのを名残惜しそうに言っている。
もうこれがジュリのキャラだと思って、なるべく気にしないでおこう。
他の二人も同じく思ったのか、黙ってトレーニングメニューを確認している。
「直ぐに戻りますので……お気になさらず入念にストレッチをしていて下さい」
ヤナセは麗しの微笑みをジュリに向けながらも、『入念に』のところでアクセントが強めていた。
「はぁ~い。早く戻って来てね」
「はい……分かりました」
受付の時を彷彿させるような崩さぬ笑顔を私たちを残して、トレーナーの所に向かっていった。
ジュリ、ヤナセにタメ口になってない?
ヨウコさんを意識しているのかな?
そう思った途端、胸の奥が重苦しい感覚になってくる。
何だろうさっきからモヤモヤするな……。
この心境をスッキリさせたいけど考えても余計悶々としてしまうように思えて、今は頭より身体を動かそうと気分を切り替える。
「じゃぁ、ストレッチしようか!」
テンションを上げていこうと明るめに三人に声をかけた時――――
「チワワちゃん……調べたかしら……?」
らしくなく低い声のお姉講師が、私の背中に張り付いてきた。

