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ラブカルチャースクール 3
第21章 Lesson 予感

どうにか、この憂いをこの綺麗な顔から消し去れないだろうか――――。
「ヤナセさんには、迷惑を掛けないように慎重に隠密行動しますので!」
手伝うと言っても、まだ敵がどんな相手か分からない以上、ヤナセも心配だろう。
気合と根性だけでは、どうにもならない時もあるし。
だけどどうにか、ヤナセに安心して貰いたい――――って、私が言っても説得力ゼロだよね。
気持ちだけが急いて座りながらソワソワしてしまい、上体が揺れて明らかに挙動不審になっていると――――。
「クスクス……ありがとうございます。琴海さんと、皆さんのお気持ち、しっかりと届いております。ただ……」
「ただ?」
いつもの優しい笑顔に戻ったヤナセに少し安心したのも束の間、言いかけた語尾の声の響きに固唾を飲んで続きを待つ。
「本当に慎重に……ご無理のないようにして下さい。琴海さんも、皆さんも……お願いします」
「……はい。承知しました」
妙な緊張感が身体に走り、返事が畏まってしまった。
ヤナセが心配してくれるのはいつものことだけど、今日のこの言葉は一段と、重みを感じたから――――。
「ヤナセさんには、迷惑を掛けないように慎重に隠密行動しますので!」
手伝うと言っても、まだ敵がどんな相手か分からない以上、ヤナセも心配だろう。
気合と根性だけでは、どうにもならない時もあるし。
だけどどうにか、ヤナセに安心して貰いたい――――って、私が言っても説得力ゼロだよね。
気持ちだけが急いて座りながらソワソワしてしまい、上体が揺れて明らかに挙動不審になっていると――――。
「クスクス……ありがとうございます。琴海さんと、皆さんのお気持ち、しっかりと届いております。ただ……」
「ただ?」
いつもの優しい笑顔に戻ったヤナセに少し安心したのも束の間、言いかけた語尾の声の響きに固唾を飲んで続きを待つ。
「本当に慎重に……ご無理のないようにして下さい。琴海さんも、皆さんも……お願いします」
「……はい。承知しました」
妙な緊張感が身体に走り、返事が畏まってしまった。
ヤナセが心配してくれるのはいつものことだけど、今日のこの言葉は一段と、重みを感じたから――――。

