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ラブカルチャースクール 3
第21章 Lesson 予感
また今回も、報告が長引いてしまった――――。

もう慣れっこなのか、他の三人は私を置いて次の行動に移っていた。

「どうせレッスン以外でも、報告あったんでしょ~。女子会のこととか!」

筋トレルームに隣接している、休憩室で美味しそうにプロテインを飲んでいるジュリが、ウィンクしながら言ってきた。

つい先日までなら、自分より長引くヤナセとの報告に根掘り葉掘り聞いてきたジュリが、女子会効果か態度があからさまに変わっている。

それに今の一言で、ヤナセが三人にも女子会のことを話していたのが分かった。

そっか――――あの表情、ジュリたちも見たのか。

ジュリのテンションからも、何かあったとしか思えない。

「うん……深くは聞かれなったけど、気にはしていたよ」

敢えて詳しくやり取りを話す必要もないだろうから、当たり障りなく返事をしておくと、ジュリは嬉しそうに肉厚な唇に笑みを浮かべてきた。

「うふふ~。そうなんだ~。私には結構入念に、アドバイスしてくれたのよね。信頼されちゃっている?」

「そ、うなんだ……」

これは賛同しておいた方がいいのだろうか?

返答に困っていると、ジュリへの突っ込みは担当が鋭くメスを入れてくれた。

「単に、あんたが一番信用ならないから、念押ししたんじゃないの。私も然程言われちゃいないわよ」

カレンが一段と冷たい声で言い放たれたジュリは、一気にご機嫌だった顔を不愉快そうに歪める。

「ちょっとカレン、嫉妬かしら?」

「あんたの頭の中、それしかないのよね」

「てかさ、ここで話す内容じゃないんじゃないの?」

女子会での熱い結束が脆くも崩壊しそうな流れをサナが冷静に阻止してくれた。

流石スポーツウーマン!
判断力が、素晴らしい――――!

心の中で拍手喝采しながら尊敬の眼差しでサナを見上げると、タイミングよく目が合った。

「そんな、目で見ないで」

キラキラ目を輝かせていた私の視線から、サナは照れ臭そうに顔を背ける。

そんなサナが可愛く思えて、ちょっと胸がときめいた時――――。

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