この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第21章 Lesson 予感

「コトミ! トレーニング終わったの!?」
やたら大きい声で、呼び捨てにしてくる新人講師――――アラタが現れた。
まだアラタとの個別のレッスンは一回だけだけど、前回が問題レッスンだっただけに、少し苦手意識が働いてしまう。
「うん……終わって、もう帰るところ」
「ナイスタイミング! 俺も今終わったところ」
それに、このやたらグイグイくる感じが、正直苦手だ。
「あぁそう。お疲れ様」
「やっぱり、スポーツは良いよな。スッキリするよ」
「流石元インストラクターだね」
「まぁね~。そうだ今度一緒にトレーニングしない?」
「それは……まだ無理じゃないかな~?」
「えぇ? 大丈夫じゃないの。ねえ?」
アラタが同意を求めるように、他の三人に無駄に白い歯を見せて笑いかける。
私は助けを求める視線を三人に送ったのだけど――――。
「さぁ~。どうかしらね~」
「私、戻るわね」
「……」
ジュリは面白がっているし、カレンは塩対応だし、サナに至っては無言である。
えぇぇぇ――――!!
もしかして私、置いてきぼり状態!?
一緒にこの場を退散しようと、作り笑いをアラタに向ける。
「じゃ、じゃぁアラタ。お疲れ様です」
「ねぇ。今日の立ち合いレッスン、どうだった?」
「はい?」
相変わらず相手の話をスルーして、マイペースに話をしてくるアラタに苛立ちを感じながらも返事をしてしまう。
私の心の機微など察するどころか気に掛ける様子もないアラタは、グイグイと話を進めてくる。
「今日リクだっただろ? 立ち合いが入るなんて緊張するからさ、リクが戻ってきた時に、聞いてみたんだよね。でもあいつにしては珍しく硬い表情してたんだよね。相当緊張するんだなと思ったけど、俺は絶対負けないから!」
「え……うん……」
一方的に話された内容には、気になることだらけだったけど、聞いたところで真面な答えが返ってくる気がしなかった。
やたら大きい声で、呼び捨てにしてくる新人講師――――アラタが現れた。
まだアラタとの個別のレッスンは一回だけだけど、前回が問題レッスンだっただけに、少し苦手意識が働いてしまう。
「うん……終わって、もう帰るところ」
「ナイスタイミング! 俺も今終わったところ」
それに、このやたらグイグイくる感じが、正直苦手だ。
「あぁそう。お疲れ様」
「やっぱり、スポーツは良いよな。スッキリするよ」
「流石元インストラクターだね」
「まぁね~。そうだ今度一緒にトレーニングしない?」
「それは……まだ無理じゃないかな~?」
「えぇ? 大丈夫じゃないの。ねえ?」
アラタが同意を求めるように、他の三人に無駄に白い歯を見せて笑いかける。
私は助けを求める視線を三人に送ったのだけど――――。
「さぁ~。どうかしらね~」
「私、戻るわね」
「……」
ジュリは面白がっているし、カレンは塩対応だし、サナに至っては無言である。
えぇぇぇ――――!!
もしかして私、置いてきぼり状態!?
一緒にこの場を退散しようと、作り笑いをアラタに向ける。
「じゃ、じゃぁアラタ。お疲れ様です」
「ねぇ。今日の立ち合いレッスン、どうだった?」
「はい?」
相変わらず相手の話をスルーして、マイペースに話をしてくるアラタに苛立ちを感じながらも返事をしてしまう。
私の心の機微など察するどころか気に掛ける様子もないアラタは、グイグイと話を進めてくる。
「今日リクだっただろ? 立ち合いが入るなんて緊張するからさ、リクが戻ってきた時に、聞いてみたんだよね。でもあいつにしては珍しく硬い表情してたんだよね。相当緊張するんだなと思ったけど、俺は絶対負けないから!」
「え……うん……」
一方的に話された内容には、気になることだらけだったけど、聞いたところで真面な答えが返ってくる気がしなかった。

