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ラブカルチャースクール 3
第22章 I Lesson 7回目
「あっ!」

「遅れちゃって、すみません!」

時間前なのに、先に着替えていた私の姿に遅刻したと思って深々と頭を下げる――――本日の相手――――。

「ふふふ、まだ時間前だから大丈夫だよ。今日はよろしくお願いします。クニミツさん」

「は、はいっ! 前回は情けに失態をお見せして申し訳ありませんでした! 今回は同じことがないように全力で気を付けます!」

クニミツは全身から真面目オーラを放ちながら、でんぐり返しでもしそうな勢いで頭を下げてきた。

前回のクニミツ版『射精』事件のことをまだかなり気にしているようだ。

まぁ確かにクニミツの性格からすると簡単には忘れないだろうけど、下手すると一生トラウマにしそうで心配だな。

「クニミツさん! まだまだこれからですから、今日も無理しないでもし出そうな時は出しちゃって下さい」

前回と同じ過ちをしないようにと頑張りたい気持ちは分かるが、それでまた無理をして前回以上にとんでもない方向に向かってしまうと大変だし、クニミツはまだ新人で研修中なんだから、慣れるまでは仕方ないと思うんだけど――――。

「いえっ! コトミさんのお気持ちは有難いですが、早く一人前のラブカル講師になるためにも今から自身を律していかないといけません! あの後、問題点を振り返って改善点を色々と調べてみたんです。その成果を活かせたらいいんですが……」

「う、うん。実践となると難しいかもしれないけど、その努力は無駄にはならないと思う……よ」

最初のレッスンの時と同じく一人反省会をしていたのか――――問題点と言っても生理現象だからな~とは、こんなに頑張っているクニミツに言えやしない。

「取り合えず、立ち合い担当が来るまでにクニミツさんも着替えてきなよ」

「はい。そうですね! 行ってきます!」

「は~い……」

頬を紅潮させながら初々しく更衣室に向かったクニミツの背中を少し細めた目で見送る。

せめて今日は、クニミツの努力が報われて欲しいと願った――――。

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