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ラブカルチャースクール 3
第22章 I Lesson 7回目
クニミツおケツ危機一髪問題は解決したとして、この流れからレッスンって入りにくいな。

だけど、そんなこと言っていたらプロになれない――――。

「じゃぁクニミツ、始めよっか!」

「はい! コトミさん。宜しくお願い致します!」

まるでこれから格闘技でも始めるみたいに、気合の入った声と視線で私たちは互いを凝視した。

ある意味、格闘技かもだけど――――。

私もクニミツも、いかり肩にして腕をブンブン振り、ベッドに向かう。

ベッドの近くまで来たところで私はクニミツを見上げ、握り拳で構えた。

「さぁクニミツ、いつでも掛かってきて!」

「はい! 承知しました!」

二人の周りにメラメラと炎が上がっているかのような、闘志が漲ってくる――――。

「ダメェェェ――――!! そんなんじゃ駄目よ~! ちっともムードがないじゃないの!」

――――かと思いきや、ホズミの駄目出しを食らった。

「え、駄目?」

「あっ! すみません」

ホズミの一喝に現実に引き戻され、一気にボルテージメーターが下がっていく。

「そうよ~! ベッドはリングじゃないのよ。もっとロマンティックにして頂戴!」

「は、はいっ! ロマンティック……」

真面目なクニミツは、ホズミの言葉を真剣に受け止めてしまい、ロマンティックについて考え始めてしまった。

あぁぁ――――元塾講師、理論から入ろうとしている。

理論が必要な時もあるけど、これは若干違うような気がするんですけど~。

考え込むクニミツに、ホズミはL字にした指を頬に当てて、唇をちょっと突き出す。

「クニミツちゃんは、頭が固いわね~。自分が思うロマンティックなシチュエーションとかないの?」

「自分が思う……ですか」

「そうよ~。乙女心をキュゥンとさせるような」

「お、乙女心……」

急に与えられた難問に、クニミツは目を見開いてフリーズしてしまった。

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