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ラブカルチャースクール 3
第22章 I Lesson 7回目

失礼かもしれないけど、クニミツに『乙女心』とは何ぞや――――を問い掛けるのは、ハードルが高すぎるような。
塾で難しい問題を教えてきたクニミツでも、この問題に限っては、もしかすると塾に通っていた生徒の方が答えをしっていそうな気がする。
「姉さん、そんな質問しなくても……」
「あんら~チワワちゃん。これはとっても大事なことよ。乙女心が分からなくて、ラブカル講師が務まるとでも思って?」
「う……そうだけど」
ホズミの言っていることは解りやすい『正論』だけど、だからって本当に講師全員が『乙女心』を理解しているのだろうか?
ワタリが理解しているとは、思えないんですけど――――。
「まぁそれはまた。おいおい学んでいくというか……」
取り敢えずレッスンを進めようと思って、当たり障りなくこの問題を終わらせようとしたのに、ホズミの目がワタリ並みに鋭く光った。
「それじゃぁ駄目よ! わたしが受け持ったレッスンで、乙女心のいろはも解らないままなんて許さなくってよ~」
「で、でも~」
それじゃぁ今日の実技レッスンは、何もしないで終わってしまいます!
私は楽かもしれないけど、クニミツがまた凹んじゃう――――。
姉さんでラッキーな組み合わせかと思ったら、まさかの落とし穴だった。
そんなやり取りをしている私とホズミの横で、クニミツはぶつぶつと
「乙女心とは……」
――――ひたすら繰り返し呟いている。
こりゃあかん!
クニミツをレッスンモードに戻さなきゃ。
「クニミツ、一先ずレッスンを始めようよ」
顔を覗き込んで話しかけたが、クニミツは片手を顎に当ててひたすら乙女心について考えあぐねている。
「どうクニミツちゃん、少しは何か分かったかしら?」
ホズミはちょっと意地の悪い笑みを浮かべて、クニミツに問い掛けた。
塾で難しい問題を教えてきたクニミツでも、この問題に限っては、もしかすると塾に通っていた生徒の方が答えをしっていそうな気がする。
「姉さん、そんな質問しなくても……」
「あんら~チワワちゃん。これはとっても大事なことよ。乙女心が分からなくて、ラブカル講師が務まるとでも思って?」
「う……そうだけど」
ホズミの言っていることは解りやすい『正論』だけど、だからって本当に講師全員が『乙女心』を理解しているのだろうか?
ワタリが理解しているとは、思えないんですけど――――。
「まぁそれはまた。おいおい学んでいくというか……」
取り敢えずレッスンを進めようと思って、当たり障りなくこの問題を終わらせようとしたのに、ホズミの目がワタリ並みに鋭く光った。
「それじゃぁ駄目よ! わたしが受け持ったレッスンで、乙女心のいろはも解らないままなんて許さなくってよ~」
「で、でも~」
それじゃぁ今日の実技レッスンは、何もしないで終わってしまいます!
私は楽かもしれないけど、クニミツがまた凹んじゃう――――。
姉さんでラッキーな組み合わせかと思ったら、まさかの落とし穴だった。
そんなやり取りをしている私とホズミの横で、クニミツはぶつぶつと
「乙女心とは……」
――――ひたすら繰り返し呟いている。
こりゃあかん!
クニミツをレッスンモードに戻さなきゃ。
「クニミツ、一先ずレッスンを始めようよ」
顔を覗き込んで話しかけたが、クニミツは片手を顎に当ててひたすら乙女心について考えあぐねている。
「どうクニミツちゃん、少しは何か分かったかしら?」
ホズミはちょっと意地の悪い笑みを浮かべて、クニミツに問い掛けた。

