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ラブカルチャースクール 3
第5章 Lesson 体力作り

ワタリがベルトの動きを止めて、マシーンから一旦降りる。
「あ……」
折角譲ってくれようとしているけど、私はこのままワタリがここに居てくれた方が良いような気がした。
「サナ、やっぱり先に使ってよ。私、腹筋から始めたいから」
「コトミ……ありがとう」
急に鞍替えした私にサナは何か察したようで、素直にマシーンに乗った。
「おい、チビ」
「サナ、ワタリさんこんな強面だけど凄く親切だから分からないことがあったら教えて貰えると思うよ~」
「あぁ?」
他の場所に移動しようとする私をワタリが気にして呼び止めてきたから、角が立たないようにバッチリ言ったつもりなのにワタリは顔を少し顰めている。
んん?
何かまずいこと言ったかな?
だけどワタリはそれ以上何も言わずに仏頂面のまま、マシーンの調節をしているサナの所に行くとアドバイスをし始めた。
「マシーン、使ったことあるか?」
「はい、何回か。でもこのタイプは初めてです」
「どれくらいの速度で走る」
「十キロから十二キロくらいです」
「そうか。走り慣れているかもしれないが、今日はウォーキングから始めておけ」
「……分かりました」
必要最低限だけの淡白な会話だけど一見取っつきにくそうな二人の割には、スムーズに進んでいる。
スポ魂が共鳴しているのかな?
長身同士が並んでいると、おチビな私の目の前に大きな壁と柱が聳え立ったみたいで圧倒される。
だけど真剣な二人の姿が妙にお似合いな気がして、微笑ましくも思えた。
「あ……」
折角譲ってくれようとしているけど、私はこのままワタリがここに居てくれた方が良いような気がした。
「サナ、やっぱり先に使ってよ。私、腹筋から始めたいから」
「コトミ……ありがとう」
急に鞍替えした私にサナは何か察したようで、素直にマシーンに乗った。
「おい、チビ」
「サナ、ワタリさんこんな強面だけど凄く親切だから分からないことがあったら教えて貰えると思うよ~」
「あぁ?」
他の場所に移動しようとする私をワタリが気にして呼び止めてきたから、角が立たないようにバッチリ言ったつもりなのにワタリは顔を少し顰めている。
んん?
何かまずいこと言ったかな?
だけどワタリはそれ以上何も言わずに仏頂面のまま、マシーンの調節をしているサナの所に行くとアドバイスをし始めた。
「マシーン、使ったことあるか?」
「はい、何回か。でもこのタイプは初めてです」
「どれくらいの速度で走る」
「十キロから十二キロくらいです」
「そうか。走り慣れているかもしれないが、今日はウォーキングから始めておけ」
「……分かりました」
必要最低限だけの淡白な会話だけど一見取っつきにくそうな二人の割には、スムーズに進んでいる。
スポ魂が共鳴しているのかな?
長身同士が並んでいると、おチビな私の目の前に大きな壁と柱が聳え立ったみたいで圧倒される。
だけど真剣な二人の姿が妙にお似合いな気がして、微笑ましくも思えた。

