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ラブカルチャースクール 3
第23章 Lesson 『挿入』問題
「クスクス……琴海さん、災難でしたね」

「はぁ……すみません」

「チワワちゃんのせいじゃないわよ~! この扇子小僧がいきなり乱入してきたんだから!」

「扇子小僧などと、それは扇子に失礼であろう。琴海さん、お茶をどうぞ。ほうじ茶ラ・テにしてみました」

「わっ! 美味しそう。ありがとうございます!」

「ヤナセの分も」

「ありがとう……ハナブサ」

「ちょっと~! 私の分も淹れてよ~!」

「自身で淹れなさい」

「きぃ~! ハナブサ、一応私の方が年上よ! 少しは敬う気持ちはないの!」

「琴海さん、冷めないうちにどうぞ」

「は、はい」

「無視かよっ!」

このコントみたいなやり取りをしているのが、スクール内で一目置かれるカリスマ講師たちだと知ったら、皆どう思うのだろうか――――?

ハナブサが淹れてくれたほうじ茶ラ・テを啜りながら、目の前の光景に肩を竦めてしまう。



遡ること数分前――――ハナブサがレッスン室に来たのは、もう一つ理由があった。

毎度のパターンで、私の担当のレッスンだけが終わるのが遅かったから、ヤナセが控えている別室に直行で向かうために迎えにきてくれたのだった。

だけど姉さんは――――

「直接、来るようにヤナセから言われていたわよ~。だからあんたが来なくても、大丈夫だったのに!」

最初から指示が出ていた旨をハナブサに主張する。

不服そうな態度の姉さんに、今度はハナブサが――――

「報告は上がっていました。ですが時計を早めたのはイレギュラーでしょう。なのに時間になっても終了合図がなかったら、何か起きていると考えるのが普通ではありませんか?」

(私にはまだ詳しい事情が理解出来ないけど)、かなり筋が通っている理由でホズミを追撃する。

「ちょっと、合図が遅くなっただけじゃないの」

流石に多少は、不味いと思ったらしきホズミは唇を尖らせて言い訳を続けた。

「ワタリなら、こんなことしません」

――――けど、一刀両断された。

「ここでワタリを引き合いに出さなくてもいいだろ! 分かったって……俺が悪うございました!」

「最初から認めなさい」

「くぅぅぅ……扇子野郎め」

「負け犬の遠吠えですね」

「きぃぃぃ~!」

ワタリのイーグルアイに負けず劣らずの黒曜石の鋭い眼光が、ホズミにザクっと突き刺さった。

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