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ラブカルチャースクール 3
第23章 Lesson 『挿入』問題
そんな私の瞬きに気付いたが、分かりやすく補足してくれる。

「女性経験イコール、テクニックや知識がある……ってことにはならないけど、何で経験が少なかったかよね~。環境のせいか、性格なのかってところ~?」

あ、成程――――上手く言えないけど、何となく分かったような気もする!

パチパチしていた目が思いっきり見開くと、姉さんがパッチンとウインクしてくれた。

「家庭環境に、特に問題点は見られないようですが。両親とも温和な性格とのこと」

「あの子の場合は、性格でしょ~。失敗を恥ずかしいと思っちゃうタイプでしょ」

うう――本人が居ないけど、聞いていて複雑な気持ちになる。

誰だって、基本失敗はしたくないと思う。

だけど失敗は成功の基ではあるんだよね。

失敗から学ぶことは、沢山あるもの――――私は多分、沢山の失敗をしてここまでこれた筈だから。

――――結婚だって、無駄じゃなかったと思いたいです。

「自尊心……だな」

「えっ!?」

不意打ちで放たれたヤナセの低音の言葉に、置物だったことを一瞬失念して、つい声を発してしまった。

出過ぎた真似はしてはならず! ――――慌てて肩を窄ませて、視線を少し落としてみたが、ヤナセは口元に軽く握った手を寄せて肩を揺らし始めた。

「クスクス……琴海さん、そんな固まっていらっしゃらなくても、大丈夫ですよ。思ったまま反応して下さい」

ヤナセが楽しそうに笑い出したのを発端に、姉さんやハナブサさえも笑い出す。

「そうよ~! チワワちゃんは、待ち合わせスポットじゃないんだから~。のんびりしてなさいな~」

「琴海さんからも、ご意見頂けたら助かりますので、ご自由に発言して下さい」

自分に向けられる三人の笑顔が、眩しい――――。

あぁ――そうだった。

元より心配なんて無用なんだ。

ラブカルにおいて、この人たちに不可能なんて無いに等しいのだから――――。

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