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ラブカルチャースクール 3
第23章 Lesson 『挿入』問題
そんな私の横で、ホズミはL字にした指を顎に当てて、神妙な表情でヤナセに続いた。

「そうね~。同い年でレベル高いセイジと話したら、却って劣等感持っちゃいそうだものね」

「そうなんですね」

「あんたは別格よ。扇子しか興味ないでしょ!」

「……そんなことは、ありません」

「ちょっと! 今の微かな間は何なの!」

再びホズミとハナブサのコントが始まる。

姉さんはともかく、ハナブサが真面目な顔でこういうやり取りしているのは、結構好きだったりするのだが――――

「二人、煩い!」

「やんっ!」

「すみません」

――――いい加減、ヤナセに怒られてしまった。

「話を……戻すぞ」

「は~い。じゃぁ結局、誰を選抜する? こんなのもラブカルコンピューターに選ばせる?」

何ですって!?
男性講師の指導まで、ラブカルコンピューターがチョイスしてくれるの!

ラブカルIT凄過ぎる――――!!

「そこまでのプログラムは、しておりませんが」

――――感極まった途端に、パッシーンと一瞬で叩き落された。

神がかりな組み合わせをするラブカルコンピューターも、男性講師同士のマッチングまではしてくれないのか。

ん――――ハナブサって、システムに携わっているのかな?

もしそうなら、組み合わせの法則性とか知っていたりして――――。

次回の立ち合い講師が誰になるかも、おおよその予測とか付いたりするのだろうか?

次回もある意味問題な相手だから、かなり気になってしまうだけに、ハナブサの方に視線が向いてしまいそうになる。

それとなく次回の話とかでないかな――――なんてこと思っていたら、私の視線を察したハナブサとバッチリ目が合ってしまった。

し、しまった――――!!

予想外な状況に上手く視線をかわすことが出来なくて、そのまま見詰め合ってしまう。

ハナブサは視線を動かさなまま、扇子をゆっくりと広げ始める。

パタパタ、パタ――――蛇腹が広がる音が緊張感を高めていき、眼鏡の奥に存在する闇夜のような瞳は妙な吸引力を感じた。

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