この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第23章 Lesson 『挿入』問題

姿を現す扇子の鮮やかさと、その奥で揺れる黒髪と黒曜石から目が離せなくなっていく。
このまま私、平安時代にタイムスリップゥゥゥ――――!
「琴海さん、誰か推薦したい講師とかいますか?」
「え、推薦ですか!?」
ハナブサの一言に、ブラックホールに飲み込まれ掛けていたところをハッと我に返る。
な、何だったんだろう――――今の吸引力は。
底知れぬハナブサのパワーに、背中が小さく震えて鳥肌が立った。
普段華やかな二人と巨大な壁の存在で隠れ気味だけど、改めてハナブサも四天王の一人なんだと思い知る。
寧ろ三人と扇子の陰に隠れて、本来の力を隠しているのかもしれない――――。
「琴海さん?」
凝視しながら固まっている私に、ハナブサは小首を傾げた。
「っ!」
いけない――――クニミツのことに集中しないと!
大事なことに私も、関わらせて貰っているのだから。
「すみません! えっと……クニミツの話し相手ですよね……」
「はい」
「そうですね……話し相手……」
私とレッスン経験があるクニミツとの同い年のセイジとハナブサは、除外された。
それって同世代は関係ないってことだよね?
クニミツと同じ目線――――クニミツが、素直に共感出来る相手は――――。
瞬間、一人の人物の笑顔が思い浮かぶ。
「……ナ、ナツ?」
私の口から零れた人選に、ハナブサとホズミの時が一瞬止まる。
「……ナツ、ですか?」
「あぁ、あの子ね」
二人の何とも言い難い反応に、瞬く間に不安が込み上がってきた。
直感でポロリと口を衝いてしまったけど、思えばナツは特別講師でもないし、時たま大失敗をやらかして補習まで受けている。
いくら講師としては先輩だとしても、クニミツより八つも年下のナツはないか――な?
頭に浮かんだ途端、胸にストンと収まった感覚がしたんだよね。
でも普通に考えて厳しいか――――今の発言は、なかったことにして貰おう。
「あの……今のは……」
「ナツ……良いかもしれませんね」
このタイミングで、ヤナセが賛同してきた。
このまま私、平安時代にタイムスリップゥゥゥ――――!
「琴海さん、誰か推薦したい講師とかいますか?」
「え、推薦ですか!?」
ハナブサの一言に、ブラックホールに飲み込まれ掛けていたところをハッと我に返る。
な、何だったんだろう――――今の吸引力は。
底知れぬハナブサのパワーに、背中が小さく震えて鳥肌が立った。
普段華やかな二人と巨大な壁の存在で隠れ気味だけど、改めてハナブサも四天王の一人なんだと思い知る。
寧ろ三人と扇子の陰に隠れて、本来の力を隠しているのかもしれない――――。
「琴海さん?」
凝視しながら固まっている私に、ハナブサは小首を傾げた。
「っ!」
いけない――――クニミツのことに集中しないと!
大事なことに私も、関わらせて貰っているのだから。
「すみません! えっと……クニミツの話し相手ですよね……」
「はい」
「そうですね……話し相手……」
私とレッスン経験があるクニミツとの同い年のセイジとハナブサは、除外された。
それって同世代は関係ないってことだよね?
クニミツと同じ目線――――クニミツが、素直に共感出来る相手は――――。
瞬間、一人の人物の笑顔が思い浮かぶ。
「……ナ、ナツ?」
私の口から零れた人選に、ハナブサとホズミの時が一瞬止まる。
「……ナツ、ですか?」
「あぁ、あの子ね」
二人の何とも言い難い反応に、瞬く間に不安が込み上がってきた。
直感でポロリと口を衝いてしまったけど、思えばナツは特別講師でもないし、時たま大失敗をやらかして補習まで受けている。
いくら講師としては先輩だとしても、クニミツより八つも年下のナツはないか――な?
頭に浮かんだ途端、胸にストンと収まった感覚がしたんだよね。
でも普通に考えて厳しいか――――今の発言は、なかったことにして貰おう。
「あの……今のは……」
「ナツ……良いかもしれませんね」
このタイミングで、ヤナセが賛同してきた。

