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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目

「立ち合いレッスンも……最終日となりますが、くれぐれも無理をしないようにお願いします。終わったから方から、教室に戻ってきて下さい」
今日も眩しいくらい美しいヤナセが目の前で微笑んでいても、頭の中はセイジとこの後対峙するアラタのことで頭がいっぱいだ。
あぁ、せめて今回の立ち合い講師が強者であることを願うしかない。
ワタリ、ホズミと続いたのならば、その流れでヤナセか、ハナブサにならないかな。
二人がためでもマサキとか、コウセイでもいいので――――。
不安過ぎて何様なんだ的なことをことを考えてしまったが、僅かでも希望を持っていたかった。
でも受付担当になったマサキとコウセイは、きっと凄く忙しいだろう。
実際こないだ久々にコウセイがレッスン相手だった時は、明らかに疲れているのが伝わってきたし――――。
でもあと思い浮かぶ、講師って他にいないし!
特別講師レベルで知っているとしたら、ハヤトかセルジュだけど、あの二人が加わったら余計カオスでしょ!
いや、案外ハヤトは頼りになるかも知れないぞ――――。
今朝からずっと、頭の中がグルグルしてしまっている。
レッスン室に向かうのに、皆が次々と立ち上がる。
「立ち合い今日で最後か~。面白かったからまたやりたいわね~」
「あんたはいつも、呑気でいいわね」
「羨ましい……」
ジュリのポジティブ発言に、カレンは難癖付けながら、サナは溜息を吐きながらも、会話の声は明るく聞こえた。
あぁ――皆、楽しそうだな。
決して楽しんでいる訳じゃないだろうし、皆だって少なからず不安はある筈なのに、それを見せない強さが仲間として尊敬する。
私だけこんなブルーになっているなんて、情けない。
これはあくまでもレッスンだ――――しっかりしなきゃ、しっかり――――。
「琴海さん……」
「は、はいっ!」
低音で耳の奥を擽るような艶っぽい声が、優しく話しかけてきた。
慌てて見上げると、心配そうな表情でヤナセが私の顔を覗き込んでくる。
「皆さん……もう行かれましたが……」
「あ、すみません。直ぐに向かいます!」
ガッタン! 椅子を引く音を大きく鳴らして立ち上がり、ヤナセに軽く一礼をして急いで教室を出ようとしたら――――。
「琴海……さん!」
ヤナセに名前を呼ばれると同時に、腕を掴まれた。
今日も眩しいくらい美しいヤナセが目の前で微笑んでいても、頭の中はセイジとこの後対峙するアラタのことで頭がいっぱいだ。
あぁ、せめて今回の立ち合い講師が強者であることを願うしかない。
ワタリ、ホズミと続いたのならば、その流れでヤナセか、ハナブサにならないかな。
二人がためでもマサキとか、コウセイでもいいので――――。
不安過ぎて何様なんだ的なことをことを考えてしまったが、僅かでも希望を持っていたかった。
でも受付担当になったマサキとコウセイは、きっと凄く忙しいだろう。
実際こないだ久々にコウセイがレッスン相手だった時は、明らかに疲れているのが伝わってきたし――――。
でもあと思い浮かぶ、講師って他にいないし!
特別講師レベルで知っているとしたら、ハヤトかセルジュだけど、あの二人が加わったら余計カオスでしょ!
いや、案外ハヤトは頼りになるかも知れないぞ――――。
今朝からずっと、頭の中がグルグルしてしまっている。
レッスン室に向かうのに、皆が次々と立ち上がる。
「立ち合い今日で最後か~。面白かったからまたやりたいわね~」
「あんたはいつも、呑気でいいわね」
「羨ましい……」
ジュリのポジティブ発言に、カレンは難癖付けながら、サナは溜息を吐きながらも、会話の声は明るく聞こえた。
あぁ――皆、楽しそうだな。
決して楽しんでいる訳じゃないだろうし、皆だって少なからず不安はある筈なのに、それを見せない強さが仲間として尊敬する。
私だけこんなブルーになっているなんて、情けない。
これはあくまでもレッスンだ――――しっかりしなきゃ、しっかり――――。
「琴海さん……」
「は、はいっ!」
低音で耳の奥を擽るような艶っぽい声が、優しく話しかけてきた。
慌てて見上げると、心配そうな表情でヤナセが私の顔を覗き込んでくる。
「皆さん……もう行かれましたが……」
「あ、すみません。直ぐに向かいます!」
ガッタン! 椅子を引く音を大きく鳴らして立ち上がり、ヤナセに軽く一礼をして急いで教室を出ようとしたら――――。
「琴海……さん!」
ヤナセに名前を呼ばれると同時に、腕を掴まれた。

