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ラブカルチャースクール 3
第5章 Lesson 体力作り

途端私は、両頬を手で隠す。
また抓られる!
セイジと確執があるハヤトは、『スタンダードコース』の時から八つ当たりのように、私を辺りが強い。
顔を見るなり頬っぺたを抓られるから、反射的に庇ってしまう。
腰を引いて攻撃に備えて身構えると、予想通りハヤトの手が伸びてきた。
頬っぺた以外も抓るかもしれないと思って、ギュッと目を瞑ると――――
「馬ぁ~鹿! こんな人目がある所で何かする訳ないだろ」
「え……」
ハヤトの意外な言葉に驚いて目を開けると、伸ばしかけていた腕を引っ込めている。
引いた手にハヤトはバツの悪そうな顔をしながら、肩に掛けたタオルの端を握った。
痛い思いはしたくないけど、いつもと様子が違って調子が狂う。
恐る恐るハヤトを見上げると、トレーニングをしていたばかりなのかパーマで少しウェーブが掛かった髪が汗で濡れていた。
私の前ではガキ大将みたいに生意気なハヤトでも、ちゃんと裏では努力をしている姿を目の当たりにしてなんとも言い難い気持ちになって胸が詰まる。
ハヤトがラブカル講師になったのはセイジへの復讐のためだけど、その裏は大事な家族のためだった。
私には意地悪だけど、どこか憎み切れないんだよね。
考え事しながらハヤトの顔を凝視していると、前より雰囲気が変わった気がする。
「人の顔をガン見すんな!」
「あっ! いや……ハヤト痩せた?」
元々ハヤトは他の講師に比べて華奢な方だけど、頬がやつれたように見えた。
また抓られる!
セイジと確執があるハヤトは、『スタンダードコース』の時から八つ当たりのように、私を辺りが強い。
顔を見るなり頬っぺたを抓られるから、反射的に庇ってしまう。
腰を引いて攻撃に備えて身構えると、予想通りハヤトの手が伸びてきた。
頬っぺた以外も抓るかもしれないと思って、ギュッと目を瞑ると――――
「馬ぁ~鹿! こんな人目がある所で何かする訳ないだろ」
「え……」
ハヤトの意外な言葉に驚いて目を開けると、伸ばしかけていた腕を引っ込めている。
引いた手にハヤトはバツの悪そうな顔をしながら、肩に掛けたタオルの端を握った。
痛い思いはしたくないけど、いつもと様子が違って調子が狂う。
恐る恐るハヤトを見上げると、トレーニングをしていたばかりなのかパーマで少しウェーブが掛かった髪が汗で濡れていた。
私の前ではガキ大将みたいに生意気なハヤトでも、ちゃんと裏では努力をしている姿を目の当たりにしてなんとも言い難い気持ちになって胸が詰まる。
ハヤトがラブカル講師になったのはセイジへの復讐のためだけど、その裏は大事な家族のためだった。
私には意地悪だけど、どこか憎み切れないんだよね。
考え事しながらハヤトの顔を凝視していると、前より雰囲気が変わった気がする。
「人の顔をガン見すんな!」
「あっ! いや……ハヤト痩せた?」
元々ハヤトは他の講師に比べて華奢な方だけど、頬がやつれたように見えた。

