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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目
私が教室を出た時には、他の三人は微かに話声が聞こえる所まで行ってしまっていた。

レッスンの度に色々あるせいか、自分だけ取り残されている気分になるけど、三人の私への態度は何ら変わりないのが救いである。

これも先日の女子会効果なのかもしれないな。

其々思うことはあるだろうけど、同じミッションを一緒に担っているのが仲間意識を強めているのかもしれない。

それにカレンとサナは別として、ジュリは『掟改正』賛成派だから、ミッションは絶対に成功させたいだろうし――――。

「って、私は先ずは今日のレッスン成功させないと」

ミッションにも関わることだから今日のレッスンは特に慎重になって、あの噂の出所を突き止めるヒントを何としてもゲットするためにも、絶対にアラタのペースに引き込まれないようにしよう。

それだけに、立ち合ってくれる担当への期待も膨らんだ――――。



レッスン室に到着した――――けど、ドアを開けるのに若干躊躇してしまう。

その理由は、微かに鼻歌が聴こえてきたからだ。

「もう……来てるんだ」

リクとクニミツの時は自分が先だったのに、今回はもう相手の方が先に来てしまっている。

別にそれでも構わないのだけど、ドアを開けた途端に何か起きそうで気軽に入りにくい。

「き、気合いよ。さっきヤナセに任せて下さいって言い切ったじゃないの」

ドアノブから一旦手を離し、大きく息を吸って深呼吸をする。

大丈夫、大丈夫――――担当が来るまで、ここで待っていようかな。

気持ちを落ち着かるどころか、少し逃げ腰気味になってしまった。

はっ!! こんなんじゃ駄目だ!
いくらヤナセが言ってくれたことでも、それありきでレッスンしたら、きっと私はまた負けてしまう!
担当の講師に頼るのは、本当に最後の砦だ。
出来るだけ自分の意志と行動で、アラタとその先にいる敵に打ち勝ってやる!

もはやレッスンどころか戦いに挑む勢いで、私は力いっぱいレッスン室のドアを開いた。

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