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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目

そう――――声が聞こえた場所には、『セイジ』が立っていた。
今日の立ち合い担当の講師であろう人、そして私にとって、この世で一番愛おしい人――――。
「セイジ……さん。今日って……」
まだ状況についていず固まっている私と、セイジの声に驚いて抱き付いたままのアラタをセイジは今までに見たことのないくらい鋭い目つきで凝視している。
「……あぁ、俺が今日の担当だけど……。君、アラタくんだっけ?」
そう言ったセイジの声は、いつもよりもトーンが低い。
や、やばい――――これは完全に怒っているよね!
久々に会えたと思ったら、よりのもよってこんな場面だなんて最悪だ!
私は慌てて、思いっきりアラタを突き飛ばして、飛び跳ねるように距離を置いた。
突き飛ばされたアラタは苦笑いをして、セイジの方に身体を向けると気まずそうに頭を掻いて答える。
「あ、はい。新人のアラタです。今日は宜しく……」
「今の、何をしていたんだ?」
お調子者ぽくだけど挨拶していたアラタの声をセイジらしくなく遮ってきた。
「えっと~ですね。レッスン前にリラックスしようと準備運動的なと言いますかぁ」
「そんなこと、必要なのか?」
明らかに胡散臭い言い訳をセイジは、一刀両断してきたのだが――――。
確かにさっき抱き付いてきたのはリラックスさせようとしていた訳ではなかったと思うけど、私が初めてラブカルに来てお試しレッスンした時、セイジはガンガンに私を攻めて蕩けさせてたよね!?
握った手を口元に当てて首を傾げて、その当時のことを思い出していたら、自然と口元がにやけてきてしまった。
あ、いけない――――ついつい幸せ気分が込み上がってきてしまった。
目の前では一触即発な空気なのに、煩悩に耽っている場合ではない。
それに事態は更に、悪化していく。
頭ごなしに批判的なセイジの態度に、アラタが不満そうな表情を見せる。
「お互いの緊張を和らげるのが、そんなに駄目なんですか?」
セイジに向かって、アラタは食って掛かってきた――――。
今日の立ち合い担当の講師であろう人、そして私にとって、この世で一番愛おしい人――――。
「セイジ……さん。今日って……」
まだ状況についていず固まっている私と、セイジの声に驚いて抱き付いたままのアラタをセイジは今までに見たことのないくらい鋭い目つきで凝視している。
「……あぁ、俺が今日の担当だけど……。君、アラタくんだっけ?」
そう言ったセイジの声は、いつもよりもトーンが低い。
や、やばい――――これは完全に怒っているよね!
久々に会えたと思ったら、よりのもよってこんな場面だなんて最悪だ!
私は慌てて、思いっきりアラタを突き飛ばして、飛び跳ねるように距離を置いた。
突き飛ばされたアラタは苦笑いをして、セイジの方に身体を向けると気まずそうに頭を掻いて答える。
「あ、はい。新人のアラタです。今日は宜しく……」
「今の、何をしていたんだ?」
お調子者ぽくだけど挨拶していたアラタの声をセイジらしくなく遮ってきた。
「えっと~ですね。レッスン前にリラックスしようと準備運動的なと言いますかぁ」
「そんなこと、必要なのか?」
明らかに胡散臭い言い訳をセイジは、一刀両断してきたのだが――――。
確かにさっき抱き付いてきたのはリラックスさせようとしていた訳ではなかったと思うけど、私が初めてラブカルに来てお試しレッスンした時、セイジはガンガンに私を攻めて蕩けさせてたよね!?
握った手を口元に当てて首を傾げて、その当時のことを思い出していたら、自然と口元がにやけてきてしまった。
あ、いけない――――ついつい幸せ気分が込み上がってきてしまった。
目の前では一触即発な空気なのに、煩悩に耽っている場合ではない。
それに事態は更に、悪化していく。
頭ごなしに批判的なセイジの態度に、アラタが不満そうな表情を見せる。
「お互いの緊張を和らげるのが、そんなに駄目なんですか?」
セイジに向かって、アラタは食って掛かってきた――――。

