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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目

セイジのこの声、キュゥゥゥンと胸がときめく。
このままほんの数秒でいいから、時が止まってくれないかな。
なんて余韻に浸っていたが、人生だけはそんなに甘くなかった――――。
「何か……コトミとセイジさん、空気違わなくない?」
ギクリ――――アラタの突っ込みに、一瞬心臓が止まりそうになる。
ハプニング的な流れとはいえ、セイジの態度も私の行動も他の講師の時は雰囲気が違うのを空気を読まないアラタでも感じ取ったようだ。
お腹に顔を埋めたまま固まった私の肩をセイジは、大きくて温かい掌で包み込んできた。
『大丈夫だよ。琴海……』――――そう言われているように思える。
私はお腹から顔を離し、ゆっくりと頭を上げると、そこにはセイジの優しい笑顔があった。
セイジは私と一旦目を合わせた後に身体を離すと、厳しい表情でアラタに向き直す。
「空気、違うかな?」
アラタに向けて発したセイジの声は、少し強気で挑戦的に聞こえる。
何か今までに見たことのないようなセイジに、ちょっとドキドキしてしまう。
「あぁ、何か……甘ったるい」
「甘っ!?」
セイジの態度に触発されたのか、先輩に対してまるで喧嘩する相手みたいな答え方をしたアラタに驚いて、反射的に声が出てしまった。
『甘ったるい』って、どういうことよ!
セイジは常に、甘くて優しいんだからっ!
――――って、反論してやりたいけど、ここで私がしゃしゃってしまうと、レッスンどころじゃなくなるだろうから、ここは堪えて歯を食いしばる。
アラタの言葉に、セイジはどう出るのだろう?
気になってチラリとセイジを見やると――――ニッコリと微笑んだ。
その微笑みは、普段の優しいセイジの笑顔のようだけど、どことなく誰かを彷彿させるようなパワーを放っていた。
このままほんの数秒でいいから、時が止まってくれないかな。
なんて余韻に浸っていたが、人生だけはそんなに甘くなかった――――。
「何か……コトミとセイジさん、空気違わなくない?」
ギクリ――――アラタの突っ込みに、一瞬心臓が止まりそうになる。
ハプニング的な流れとはいえ、セイジの態度も私の行動も他の講師の時は雰囲気が違うのを空気を読まないアラタでも感じ取ったようだ。
お腹に顔を埋めたまま固まった私の肩をセイジは、大きくて温かい掌で包み込んできた。
『大丈夫だよ。琴海……』――――そう言われているように思える。
私はお腹から顔を離し、ゆっくりと頭を上げると、そこにはセイジの優しい笑顔があった。
セイジは私と一旦目を合わせた後に身体を離すと、厳しい表情でアラタに向き直す。
「空気、違うかな?」
アラタに向けて発したセイジの声は、少し強気で挑戦的に聞こえる。
何か今までに見たことのないようなセイジに、ちょっとドキドキしてしまう。
「あぁ、何か……甘ったるい」
「甘っ!?」
セイジの態度に触発されたのか、先輩に対してまるで喧嘩する相手みたいな答え方をしたアラタに驚いて、反射的に声が出てしまった。
『甘ったるい』って、どういうことよ!
セイジは常に、甘くて優しいんだからっ!
――――って、反論してやりたいけど、ここで私がしゃしゃってしまうと、レッスンどころじゃなくなるだろうから、ここは堪えて歯を食いしばる。
アラタの言葉に、セイジはどう出るのだろう?
気になってチラリとセイジを見やると――――ニッコリと微笑んだ。
その微笑みは、普段の優しいセイジの笑顔のようだけど、どことなく誰かを彷彿させるようなパワーを放っていた。

