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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目
そして――――アラタに向かって堂々と言い放つ。

「あぁ、だって……俺は初級コースの頃から琴海さんの独占コース担当だったから、君よりは琴海さんのこと理解している自信はあるよ」

「え……」

セイジ――――突然、どうしたのぉぉぉ!
それもどことなく、ドヤ顔じゃない!?

『琴海は俺のものだ!』――――とまで言った訳じゃないけど、私にとってはそれに匹敵するぐらいに聞こえた。

嬉しい! 嬉しいよ~!
私もセイジのこと誰よりも大好きだよ!

久々に会えた上に、大胆不敵な愛の告白までして貰えるなんて幸せ過ぎる!
今日のレッスンへの不安が一気に空の彼方へ吹き飛んでいくよ――――!!

セイジの大胆発言により、私の頭の中はお花畑になり掛けたが、現実はそんなに甘くはなかった。

「出会ったタイミングとか、時間なんて関係なくない? 俺は強い気持ちが一番だと思うんだけど」

何を考えてんのか、アラタはまたセイジに食って掛かってくる。

アラタァァァ――――!!
本当にあんた、一体なんなのよ!

あんたがそう思うのは自由だけど、それを今、それもセイジに言う必要ないじゃないの!
スポーツしていた割には、先輩に威張ってくるなんて体育会系の風上にも置けないわね!

これはやっぱり、一発チョップしてやらないと――――。

強い決意で再び手刀を振り上げようとしたが、その前にセイジが口を開いた。

「まぁ、確かにそれはあるよね。俺も過去にタイミング逃して痛い思いをしたことあるし……」

対抗するかと思ったらセイジはアラタの言葉を肯定したのだけど、その表情は少し悲しそうに見えた。

セイジ、どうしたのだろう?
元カノのこととか、思い出したのかな?
やっぱりまだ、気にしているよね。

セイジは、優しいもん――――。

この表情の意図を知りたいとは思ったけど、それ以上にギュッとセイジを抱き締めてあげたかった。

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