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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目
そんな気持ちになっている私の横で、アラタはセイジに賛同して貰えたのが嬉しかったのか、顔じゅうに満足気な笑顔を広げている。

「でっしょ! セイジ、気が合うじゃん! じゃぁ今後ともフェアで宜しく!」

「アラタっ! あんたね……」

「琴海さんっ!」

セイジの気も知らないで勝手なことばかり言い放つアラタにいい加減、我慢の限界になって一言物申してやろうと思ったら、咄嗟にセイジに制された。

「セイジ……さん」

不服そうにセイジを見上げると、彼は優しく微笑み返してくれながら小さく首を振る。

言わせておけってことかな――――でも、このままだと腹立ってレッスンに集中できる気がしない。

アラタの何が許せないかって、先輩のセイジに対して偉っそうな態度な上に、対抗心バリバリで張り合ってこようとしているのが不遜だからだ。

何でこんな生意気な奴が、ラブカルの講師候補に選ばれているのか理解し難い。

だけど今、それを私が言った所で何も解決しないだろうし、却って問題をややこしくさせるのは目に見えている。

やはりここは大人しくレッスンを無難に終わらせた後に、幹部の方々にお任せするしかないだろう。

そんな風に自分に言い聞かせようと思ったけど、上手く気持ちが収まらない。

目の前にセイジが居る影響なのか、理性より感情が先走りそうになる――――。

はぁぁ~こんなんじゃ、私も講師として失格だ。
折角、久々にセイジとレッスン――――ん?

「じゃなぁぁぁいっ!」

「琴海さん?」
「どうした!」

いきなり叫んだ私に、二人は声を揃えて反応してきた。

「あ……ちょと大きな独り言です。それより時間も時間なので、私は着替えてきますね~」

何とも苦しい言い訳を残して更衣室に向かう私に、二人は不思議そうに首を傾げている。

「少々お待ちくださいね。暫くごゆっくりご歓談でもしていてくださいませ~」

二人には仲良く歓談するとは思えないのに、私は作り笑いしながらいそいそと更衣室に入って素早くドアを閉めると同時に、一気に床に崩れ落ちた。

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