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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目

「今日は俺に全てを委ねて、コトミは気持ち良くなることだけ考えればいいよ」
私が気持ちを整理している間に、アラタはブレないマイウェイぶりを発揮して、独りよがりな台詞を吐きつつ頬を摺り寄せてきた。
どうしたって、気持ち良くなれる気がしない。
こればかりはセイジが見ているからとか関係なく、生理的なものだ。
だけど女性講師としてどんな状況でも受け止めなければ、一人前のラブカル講師と名乗れない。
何とか『講師』として、乗り切らないと。
別に『生徒』になりきる必要はなのだから――――。
「コトミ……」
頬擦りの流れでキスに持ち込もうとしたアラタの唇を咄嗟に避ける。
キスを避けた私をアラタは目を見開き、不思議そうに凝視してきた。
「コトミ? どうした」
「あ……いやぁ。恋人じゃないじゃない?」
「へ? あぁ~設定みたいなもんだろ」
「そうじゃなくて……」
アラタが言わんとしていることは、分かる――――『恋人』みたいな空気を作った方がレッスン的にもスムーズだし、気持ち良くなれると思っているのだろう。
しかし、いくら設定だとしてもアラタのことをどうしても『恋人』のように微塵も思えないし、実際生徒にそう言う風に思わせるのも良くない。
生徒の恋人や旦那はアラタとは別人なんだし、ラブカルに来るくらい悩んで来ている所に都合のいい『恋人』もどきがいたら疑似恋愛になってしまわないだろうか?
――――って、私が言ったところで説得力に欠けるだろうけど。
だがしかし! いい子ちゃんぶっても仕方ない。
今はアラタの担当女性講師として、出来ることを遂行するのみだ。
唇を少し尖らせて、スーっと息を吸い込む。
セイジの存在を意識しながら、私はアラタにハッキリと言い切った。
私が気持ちを整理している間に、アラタはブレないマイウェイぶりを発揮して、独りよがりな台詞を吐きつつ頬を摺り寄せてきた。
どうしたって、気持ち良くなれる気がしない。
こればかりはセイジが見ているからとか関係なく、生理的なものだ。
だけど女性講師としてどんな状況でも受け止めなければ、一人前のラブカル講師と名乗れない。
何とか『講師』として、乗り切らないと。
別に『生徒』になりきる必要はなのだから――――。
「コトミ……」
頬擦りの流れでキスに持ち込もうとしたアラタの唇を咄嗟に避ける。
キスを避けた私をアラタは目を見開き、不思議そうに凝視してきた。
「コトミ? どうした」
「あ……いやぁ。恋人じゃないじゃない?」
「へ? あぁ~設定みたいなもんだろ」
「そうじゃなくて……」
アラタが言わんとしていることは、分かる――――『恋人』みたいな空気を作った方がレッスン的にもスムーズだし、気持ち良くなれると思っているのだろう。
しかし、いくら設定だとしてもアラタのことをどうしても『恋人』のように微塵も思えないし、実際生徒にそう言う風に思わせるのも良くない。
生徒の恋人や旦那はアラタとは別人なんだし、ラブカルに来るくらい悩んで来ている所に都合のいい『恋人』もどきがいたら疑似恋愛になってしまわないだろうか?
――――って、私が言ったところで説得力に欠けるだろうけど。
だがしかし! いい子ちゃんぶっても仕方ない。
今はアラタの担当女性講師として、出来ることを遂行するのみだ。
唇を少し尖らせて、スーっと息を吸い込む。
セイジの存在を意識しながら、私はアラタにハッキリと言い切った。

