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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目

実際、まだ始まっていないレッスンを中止にすることは可能なのだろうか?
レッスン中にトラブルが発生したら、緊急ボタンは押せる。
以前のクニミツの時みたいな状況とかならありだろうけど、今は何も始まってはいない――――。
だけど――いけないと分かっていても、心のどこかで中止になることを期待している自分がいる。
正直、アラタとのレッスンが気が向かない。
アラタがラブカル講師として生徒のためにと思っているなら頑張れるけど、その思いは微塵も感じないからだ。
そんな相手と、選りにもよってセイジの前でセックスしなければならないなんて、頭より先に気持ち――――心が受け入れられないのだ。
そんなの私の我儘だと分かっているけれど、アラタの今の発言を聞いたら余計無理そうだ。
祈るような気持で黙っていると、納得いかないのかアラタが興奮気味にセイジに食って掛かりだす。
「はっ? 思ったことを正直言っただけだろ。何でレッスン中止になんの?」
もっとまともな反論をするのかなと思ったけど、所詮アラタはアラタな発言しかしてこなかった。
てか新人だから仕方ないというより、人間的に問題があり過ぎないかな?
アラタの方が生徒として、ラブカルに通った方が良いのではないのかとすら思える。
心の中でアラタに怒鳴り散らしながらもセイジの出方を待つと、セイジの顔からは厳しい表情が徐々に消え始め、寧ろ笑顔を浮かべ始めていた。
その笑顔に期待値が上がって、ドキドキしてくる――――。
「あぁ、そうだな。正直で助かったよ。ラブカル講師は技術より志しの方が重要だから、今の君の考えでレッスンを進めて、琴海……さんを傷つけるということがはっきり分かっただけでこの時間は有意義だった」
レッスン中にトラブルが発生したら、緊急ボタンは押せる。
以前のクニミツの時みたいな状況とかならありだろうけど、今は何も始まってはいない――――。
だけど――いけないと分かっていても、心のどこかで中止になることを期待している自分がいる。
正直、アラタとのレッスンが気が向かない。
アラタがラブカル講師として生徒のためにと思っているなら頑張れるけど、その思いは微塵も感じないからだ。
そんな相手と、選りにもよってセイジの前でセックスしなければならないなんて、頭より先に気持ち――――心が受け入れられないのだ。
そんなの私の我儘だと分かっているけれど、アラタの今の発言を聞いたら余計無理そうだ。
祈るような気持で黙っていると、納得いかないのかアラタが興奮気味にセイジに食って掛かりだす。
「はっ? 思ったことを正直言っただけだろ。何でレッスン中止になんの?」
もっとまともな反論をするのかなと思ったけど、所詮アラタはアラタな発言しかしてこなかった。
てか新人だから仕方ないというより、人間的に問題があり過ぎないかな?
アラタの方が生徒として、ラブカルに通った方が良いのではないのかとすら思える。
心の中でアラタに怒鳴り散らしながらもセイジの出方を待つと、セイジの顔からは厳しい表情が徐々に消え始め、寧ろ笑顔を浮かべ始めていた。
その笑顔に期待値が上がって、ドキドキしてくる――――。
「あぁ、そうだな。正直で助かったよ。ラブカル講師は技術より志しの方が重要だから、今の君の考えでレッスンを進めて、琴海……さんを傷つけるということがはっきり分かっただけでこの時間は有意義だった」

