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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目

そう力強く言い切ったセイジの顔は、いつもの大好きな優しい笑顔だった――――。
何より凄く、心強かった。
一気にこの部屋が光の世界になったみたいに、辺り一面が輝いているかのようにすら思える。
今日は辛いレッスンになると覚悟していた。
理想の女性講師になるためには、これくらい覚悟しなきゃいけないんだって自分に言い聞かせようとしていた。
セイジが見守ってくれているんだから、耐えられるって勇気を奮い立たせていた。
だけど、それは間違っていたんだ――――。
ラブカルはやっぱり、苦しんでいる女性を救ってくれるスクールなのだから!
『これで今日もラブカルの平和は無事に守られたのであった。おしまい。おしまい……』ちゃんちゃん――――と平和に幕が下りる所だったか、そう簡単には終わる訳はなかった。
両手を合わせて瞳を輝かせている私に反して、アラタはみるみると怒りを露わにする。
「セイジ、あんたやっぱりコトミに気があるんだろ! だから俺とコトミの邪魔をしようとしてんじゃないか!」
「えっ……」
セイジがきちんと理由を言ったのに、この期に及んでまだ自分の主観を押し通そうとするのか?
ここまでくると、単なる脳筋馬鹿なのかもしれない。
ラブカルの特別講師として、先輩が指導してくれているのに、なんでそんな捉え方しか出来ないのよ!
「アラタ、あんたいい加減に……」
「琴海っ!」
アラタに殴りそうな勢いで怒鳴り掛けた私をセイジは透かさず制した。
だけどそれがまた、アラタの神経を逆撫でたようで――――。
「ほら今、名前を呼び捨てたじゃないか! さっきまで『さん』付けしていた癖に!」
はぁぁぁ?
その言葉まんま、あんたに返すわ――――!
今まで散々馴れ馴れしく呼び捨てしてたじゃないの!
それが一体――――
「それが一体、どうした? 最初に言っただろ、『俺は初級コースの頃から琴海の独占コースの担当だった』って。レッスン中は呼び捨てなんて当たり前だよ。ね、『琴海』」
言いたいことを代弁してくれたかのようにセイジは満面の笑顔でアラタに言い放つと、最後は私に軽くウインクをしてきた。
何より凄く、心強かった。
一気にこの部屋が光の世界になったみたいに、辺り一面が輝いているかのようにすら思える。
今日は辛いレッスンになると覚悟していた。
理想の女性講師になるためには、これくらい覚悟しなきゃいけないんだって自分に言い聞かせようとしていた。
セイジが見守ってくれているんだから、耐えられるって勇気を奮い立たせていた。
だけど、それは間違っていたんだ――――。
ラブカルはやっぱり、苦しんでいる女性を救ってくれるスクールなのだから!
『これで今日もラブカルの平和は無事に守られたのであった。おしまい。おしまい……』ちゃんちゃん――――と平和に幕が下りる所だったか、そう簡単には終わる訳はなかった。
両手を合わせて瞳を輝かせている私に反して、アラタはみるみると怒りを露わにする。
「セイジ、あんたやっぱりコトミに気があるんだろ! だから俺とコトミの邪魔をしようとしてんじゃないか!」
「えっ……」
セイジがきちんと理由を言ったのに、この期に及んでまだ自分の主観を押し通そうとするのか?
ここまでくると、単なる脳筋馬鹿なのかもしれない。
ラブカルの特別講師として、先輩が指導してくれているのに、なんでそんな捉え方しか出来ないのよ!
「アラタ、あんたいい加減に……」
「琴海っ!」
アラタに殴りそうな勢いで怒鳴り掛けた私をセイジは透かさず制した。
だけどそれがまた、アラタの神経を逆撫でたようで――――。
「ほら今、名前を呼び捨てたじゃないか! さっきまで『さん』付けしていた癖に!」
はぁぁぁ?
その言葉まんま、あんたに返すわ――――!
今まで散々馴れ馴れしく呼び捨てしてたじゃないの!
それが一体――――
「それが一体、どうした? 最初に言っただろ、『俺は初級コースの頃から琴海の独占コースの担当だった』って。レッスン中は呼び捨てなんて当たり前だよ。ね、『琴海』」
言いたいことを代弁してくれたかのようにセイジは満面の笑顔でアラタに言い放つと、最後は私に軽くウインクをしてきた。

