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ラブカルチャースクール 3
第5章 Lesson 体力作り

手伝ってくれるなんて思わなかったから、ちょっと動揺してしまう。
「あ、ありがとう」
「別に……」
素直にお礼を言うとハヤトはこっちに見向きもせず器具の調整の確認をしている。
色々家庭事情も複雑なことがあって意地っ張りなハヤトだけど、沢山いる兄弟の長男だけに基本面倒見が良い。
私に対する態度は悪いけど、ナツや生徒の評価は高く聞いている。
本当は、根っから意地悪じゃないんだろうな……。
確認が終わって無言で立ち去ろうとしたハヤトが、何だか前より覇気がないのが気になって呼び止めてしまった。
「ハヤト、あのさ!」
「あぁ? まだ何かあるのかよ?」
「あ……いやその……そう! ナツが心配しているから、余り無理しない方が良いよ!」
下手なこと言うとまた言い争いになりそうで、ついナツの名前を出してしまうと
「え? ナツが」
ハヤトの表情が少し穏やかになった。
ナツの補習まで付き合ってあげていたけど、ハヤトにとってナツは和みキャラなのかもしれない。
「ハヤトさぁ~ん!」と嬉しそうに歯を見せて笑いながら、ハヤトに懐くナツ姿がリアルに思い浮かび口元が綻んでくる。
「何笑ってんだよ。気持ち悪いな」
一人でニヤニヤしている私をハヤトは一瞥して、この場を離れて行いく。
相変わらずな憎まれ口だけど、口調が明るくなっていたから腹ただしさよりちょっと嬉しく思いながらハヤトの背中を見送った。
いつかハヤトも、心からラブカル講師であることを楽しく感じて欲しいな――――。
「あ、ありがとう」
「別に……」
素直にお礼を言うとハヤトはこっちに見向きもせず器具の調整の確認をしている。
色々家庭事情も複雑なことがあって意地っ張りなハヤトだけど、沢山いる兄弟の長男だけに基本面倒見が良い。
私に対する態度は悪いけど、ナツや生徒の評価は高く聞いている。
本当は、根っから意地悪じゃないんだろうな……。
確認が終わって無言で立ち去ろうとしたハヤトが、何だか前より覇気がないのが気になって呼び止めてしまった。
「ハヤト、あのさ!」
「あぁ? まだ何かあるのかよ?」
「あ……いやその……そう! ナツが心配しているから、余り無理しない方が良いよ!」
下手なこと言うとまた言い争いになりそうで、ついナツの名前を出してしまうと
「え? ナツが」
ハヤトの表情が少し穏やかになった。
ナツの補習まで付き合ってあげていたけど、ハヤトにとってナツは和みキャラなのかもしれない。
「ハヤトさぁ~ん!」と嬉しそうに歯を見せて笑いながら、ハヤトに懐くナツ姿がリアルに思い浮かび口元が綻んでくる。
「何笑ってんだよ。気持ち悪いな」
一人でニヤニヤしている私をハヤトは一瞥して、この場を離れて行いく。
相変わらずな憎まれ口だけど、口調が明るくなっていたから腹ただしさよりちょっと嬉しく思いながらハヤトの背中を見送った。
いつかハヤトも、心からラブカル講師であることを楽しく感じて欲しいな――――。

