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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目
私の想いが届いたのか、ヤナセの千里眼の力が時空を超えたのか!?

思わず反射的に室内をキョロキョロ見渡してしまう。

私の挙動不審な行動に、セイジが不思議そうに聞いてきた。

「琴海、どうかしたの?」

「あ、え! な、何でもないよ!」

まさか、ヤナセセンサーを探していたなんて言えない。

そんな挙動不審な行動をする私のことをセイジは気にする様子もなく、優しく微笑んだ。

「そっか、折角時間が伸びたから、ゆっくり話でもしよう」

「うん! そうだよね」

そうだ、ヤナセプレゼンツの貴重な時間を有効活用せねば勿体ないではないか。

コソコソする必要もないことに、嬉しさも倍増してしまう。

そんなことを思っていたら、セイジが手をクイクイと動かして手招きをする。

「琴海、こっちに座ろう」
「うん!」

ニッコリ微笑むセイジに誘われて、私のハートメーターは急上昇していく。

この部屋で腰掛けられるアイテムは、唯一ベッドだけだ。

私とセイジはベッドに向かって行く――――。

残りの時間をただ一緒にいるだけしかできないけど、ベッドに近付いていくと、異様にドキドキする。

セイジとのレッスンのあれこれが蘇って、胸も下腹部も疼きだす――――。

下腹部を両手で押さえながら、私はセイジの後を追ってベッドに向かった。


レッスン室のベッドは高さがあるから、背の低い私はいつもよじ登る。

ちょっと格好悪いけど仕方ないと思っていたら――――

「琴海、ジッとしててね」
「え?」

セイジが私の両脇に手を差し込み、支えて持ち上げてくれた。

身体がフワッと浮いて、自分の身長より高くなった位置から見下ろすと、そこにはセイジの優しい笑顔があった。

キュゥゥゥゥン――――胸の奥が思いっきり絞られたみたいに締め付けられる。

好き――――大好き。

気持ちが駄々洩れして、顔が思いっきり緩む。

そんな私の緩々の顔に、セイジは甘い笑顔で返してくれた。

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