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ラブカルチャースクール 3
第24章 I Lesson 8回目
答えてよって言われても、この状態では何も言葉を発せられない。

どうしちゃったんだろセイジ、さっき追い出すようなこと言っちゃったから怒ったのかな?

「ふぉふぉっふぇふ?」

「ん? 何?」

「ふぇぇぇっ!」

ん、何って!? 

実際は『怒ってる?』て言ったけど、口を塞がれたままだからちゃんと伝わらないのに、聞き返されてしまった。

これはいくら言っても、堂々巡りだ。

それはそれで楽しい――――あ、いや! そんな遊んでいちゃ駄目でしょ!
先ずはセイジに、この手を離して貰わないとだ!

言葉で言っても、ほえほえ間抜けな音になるだけだから、セイジの手の甲に指先を向けて目で訴えてみた。

いつものセイジなら、それくらいで絶対察してくれる筈なのだが――――

「どうしたの?」

ニコニコと微笑み返してくるだけである。

なんと! このくらいでは、まだ解除してくれないのか。
では、これではどうだろう?

今度は自分の手をセイジの手に引っ掛けて、指先ちょっと力を入れて下に引いてみる。

さっきよりは主張が出来ているだろうから、流石に離してくれるよね――――と思っていたけど、今日のセイジは予想外にSモードだった。

またしても手を離そうとしてくれない。

や、やばい――――本当に怒っているのかも!

思えばセイジが私に対して怒ったことなんてなかったから、どうしたらいいのかと焦ってしまい、頭が一瞬で真っ白になる。

謝んなきゃ――――意地を張ったせいでセイジを傷つけたなら、ちゃんと謝って誤解を解かないと!

「ふぇ……ふぇっふぉ……」

『ごめんなさい』と言いたいのに、動揺していて言葉が上手くでない。

口を塞がれているとかじゃなく、頭と心が混乱して理性が追い付かないのだ。

そうなると言葉より先に出てくるのは――――涙だった。

下瞼がカッと熱くなって視界が歪みだし、溢れてきた涙は一気に零れ落ちてセイジの手を濡らしていく。


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