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ラブカルチャースクール 3
第25章 Lesson 尊敬と愛

「今さ、スクール内で色々問題があるだろ……。その流れで、創立者の存在も問題視されてきているんだよ」
「え……なんで?」
スクール内の派閥争いに、創立者まで関係することが、単純脳の私には理解が出来なかった。
私が不思議そうに首を傾げると、セイジも一緒に頭を傾ける。
「う~ん……何て言うのかな、色々スクールの規定を変更するのにあたって、創立者に判断を仰ぐのも必要なんじゃないかって意見が上がっているんだ」
「それって……創立者の意見が、最優先になるの?」
嫌な予感が胸に広がりだす――――。
セイジの表情が、神妙な色に変わる。
「分からない……でも、創立者の意向を無視するのは良くないって、ここにきて意見が上がってきているんだよね。簡単に掟改正させたくない派閥の足掻きなんだけどさ……」
そう言いながらも、セイジの笑顔が曇っているのを見ると否応なしに、自分も不安が膨らんでしまう。
「もし……もしも創立者が掟変更に反対したらどうなるの?」
ここで突然あらわれた『創立者』の存在に動揺しないと言ったら嘘だ。
『掟改正』の可能性を掛けて、ヤナセも私も皆ここまで頑張ってきたんだ。
それをもし創立者の鶴の一声で、全てがお釈迦になってしまったら、何のために頑張ってきたのか解らなくなる。
なにより、『掟改正』案が破棄されてしまったら、私は永遠にセイジと結ばれることはない――――。
一気に全身が不安に覆い尽くされる。
今にも泣きそうな顔をしている私に、セイジはいつもの優しい笑顔を向けてくれた。
「あくまでも一部の講師の意見でしかないから。それに本当に創立者が誰だか分からない今、意見を聞きようがないし、何より……」
一旦セイジは口を噤んだが、はっきりした声で言葉を続けた。
「え……なんで?」
スクール内の派閥争いに、創立者まで関係することが、単純脳の私には理解が出来なかった。
私が不思議そうに首を傾げると、セイジも一緒に頭を傾ける。
「う~ん……何て言うのかな、色々スクールの規定を変更するのにあたって、創立者に判断を仰ぐのも必要なんじゃないかって意見が上がっているんだ」
「それって……創立者の意見が、最優先になるの?」
嫌な予感が胸に広がりだす――――。
セイジの表情が、神妙な色に変わる。
「分からない……でも、創立者の意向を無視するのは良くないって、ここにきて意見が上がってきているんだよね。簡単に掟改正させたくない派閥の足掻きなんだけどさ……」
そう言いながらも、セイジの笑顔が曇っているのを見ると否応なしに、自分も不安が膨らんでしまう。
「もし……もしも創立者が掟変更に反対したらどうなるの?」
ここで突然あらわれた『創立者』の存在に動揺しないと言ったら嘘だ。
『掟改正』の可能性を掛けて、ヤナセも私も皆ここまで頑張ってきたんだ。
それをもし創立者の鶴の一声で、全てがお釈迦になってしまったら、何のために頑張ってきたのか解らなくなる。
なにより、『掟改正』案が破棄されてしまったら、私は永遠にセイジと結ばれることはない――――。
一気に全身が不安に覆い尽くされる。
今にも泣きそうな顔をしている私に、セイジはいつもの優しい笑顔を向けてくれた。
「あくまでも一部の講師の意見でしかないから。それに本当に創立者が誰だか分からない今、意見を聞きようがないし、何より……」
一旦セイジは口を噤んだが、はっきりした声で言葉を続けた。

