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ラブカルチャースクール 3
第25章 Lesson 尊敬と愛
「彼さ、本人自体にかなり難があるけど、それ以前にもっと別の問題があるような気がしたんだけど」

「え、別の問題?」

「あぁ……やはり、気が付いたか」

「っ!?」

セイジがアラタ自身の外に疑問を感じていたのも驚いたが、ヤナセがそれを肯定したことによって確実なものとなったことに更に衝撃が走る。

もしかしてアラタが――――

「……敵対勢力?」

――――だから私にむやみに言い寄って、ヤナセの立場を危うくさせようとしたの?

有り得るかもしれないけど、アラタにはそんな芸当出来ない気がするし――それとも今までのはカモフラージュだったてこと!?

「えぇぇぇっ!!」

「失礼ながら……違います」

勝手に自問自答して叫び出した私の胸の内をお見通しのヤナセが、満面の笑みを湛えながらやんわりと妄想を全否定してきた。

あぁやっぱり、全てお見通しなんだわ。

大口を開けて固まる私に二人は苦笑いしながらも、普段とは少し違うような気さくな微笑みを浮かべているように見えた。

余計なリアクションをしたことに恥ずかしくなって、慌てて口元を覆うと二人は益々楽しそうに微笑んだ。

きっとこれからかなりスクールにとって深い話をするだろうに、屈託のない二人の笑顔が見れることが、ちょっと嬉しく思えてしまった。

微笑みを浮かべながらセイジが、優しく話し掛けてくる。

「ははは! 琴海さんの気持ちも分かるけど、反対勢力もそこまで間抜けじゃないよ」

「う、うん……。じゃぁアラタはわざとあんな行動や言動をしている訳じゃないってこと?」

「そう、アラタはあれが素。だけどアラタの天然ぶりを利用している輩がいるんだと思うよ」

「そうだったんだ……」

単独でもかなり厄介なのに、実はその裏でヤナセ組に対抗する勢力が絡んでいたなんて思いもよらなかった――――。

私なりに神妙な気持ちで、考え込んでしまう。

だけどその様子を見ていたヤナセが、何故だかニコニコと微笑んだ。


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