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ラブカルチャースクール 3
第25章 Lesson 尊敬と愛
な、なんだろ?
私また変なこと言ったかな?

今のセイジとのやり取りを慌てて頭の中で反芻し始めたところに、ヤナセが――――

「セイジとはやはり親しいですね」

一瞬私の思考を吹っ飛ばしてきた。

頭が真っ白になって、別の意味で脳みそが逝った――――。

バックン、バックンと心臓が凄い勢いで跳ねだす。

『親しい』って、一体それは同意味を含めて仰られているのでしょうか??

上手くスルー出来なくて固まっている私に、ヤナセは艶めく唇に浮かべる笑みを崩さないままでいる。

それが却って――――怖い。

流石のセイジも戸惑ったようで、直ぐには言葉を返せないでいた。

やっぱりヤナセには、全てお見通しなの――――?

もしここで私とセイジの気持ちが明るみにされてしまったら、アラタや反対勢力どころか『掟改正』にも影響が出てしまうかもしれない。

いくらヤナセに色々根掘り葉掘りズッコンバッコン突っ込まれてきても、何としても逃げきらねばならぬ!

いざとなったら、持病の癪がと言って倒れるか――――駄目よ! 医師免許持っているヤナセにそれが通用する訳ない!

なにより何でもお見通しの千里眼を持ってしたら、丸裸にされたも同然じゃないの!

無理よ、無理!
この状況、どうすればいいのぉぉぉ――――!

今にも頭を抱えて床に、崩れ落ちそうな気持になっていく。

パニックになり過ぎて何も言えないでいると、ヤナセが笑顔のまま話を続けてきた。

「いや……私と琴海さんがタメ口で話すことって殆どないですから、セイジとは仲良く友人のように話されているので、微笑ましく思いまして……」

ここでセイジも安堵したのか、ようやく口を開いた。

「それは琴海さんがヤナセのことを尊敬しているのもあるし、俺はレッスンに関わることが多かったからだと思うよ。ね、琴海さん!」

そう言ってセイジもさり気ない笑顔で、私の方に話を振ってくる。

セイジ、ナイスアシスト! 
――――とは言い難いんですけど~。

この話題を饒舌に続けられる自信が、私には全くもってないです。


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