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ラブカルチャースクール 3
第25章 Lesson 尊敬と愛

だけどやはり、二人の話の妨げにはなりたくない――――。
「ありがとうございます。直ぐに理解が出来なくてすみません。それでも何とか付いて行けるようにするので、お二人のペースで話してください」
背筋を伸ばしてハッキリとした声で、二人に向かって言い切る。
こう言ってもきっと二人は私のことを気遣って話すと思うから、今出来ることはなるべく邪魔をしないことだ。
私の気持ちを咄嗟に理解してくれた二人は、優しく微笑みながら小さく頷いた。
「それでも……どうしても聞きたいことがありましたら、遠慮なく突っ込んでくださいね」
自分以上に私のことを理解してくれているヤナセは、後で私がハテナマークを出すことを想定済みなのであろう。
ここは素直に、甘えることにした。
「はい! なるべく突っ込まないように頑張ります!」
ご主人様に従う忠犬の如く目を輝かせて答えると、ヤナセは艶めく薄紅色の唇を柔らかく咲かせた。
そして引き続き『掟改正』漏洩問題の話に戻ると、ヤナセの口元からは瞬く間に花弁が散っていく。
チワワはそれが少し寂しく思いながらも、黙って話に耳を傾けた。
「『掟改正』のこともそうだが……基本、幹部会議の内容が一般講師には漏れないように徹底している訳だが……」
「それがアラタレベルの新人まで、それも面接前に知れてしまっているってことは、明らかに幹部クラスで情報を漏らしている輩がいるってことだな」
「そうだ……。アラタだけじゃなく、今回の新人たちの中にも同じように情報を聞かされているものがいる可能性は高い」
「じゃぁ、今年の新人に一人一人聞いていくか? そうすれば情報漏洩した講師への繋がりが見付けられるかもしれないし」
「あぁ……そうすることも一応、カミジョウさんとも相談はしているが、その講師たちがこうなることも想定して動いている可能性があるなら……」
「そっか……闇雲に確認すると、逆手に取られるってことか」
「そう……なるな……」
ここで二人とも揃って、綺麗な顔を神妙な面持ちにさせた。
「ありがとうございます。直ぐに理解が出来なくてすみません。それでも何とか付いて行けるようにするので、お二人のペースで話してください」
背筋を伸ばしてハッキリとした声で、二人に向かって言い切る。
こう言ってもきっと二人は私のことを気遣って話すと思うから、今出来ることはなるべく邪魔をしないことだ。
私の気持ちを咄嗟に理解してくれた二人は、優しく微笑みながら小さく頷いた。
「それでも……どうしても聞きたいことがありましたら、遠慮なく突っ込んでくださいね」
自分以上に私のことを理解してくれているヤナセは、後で私がハテナマークを出すことを想定済みなのであろう。
ここは素直に、甘えることにした。
「はい! なるべく突っ込まないように頑張ります!」
ご主人様に従う忠犬の如く目を輝かせて答えると、ヤナセは艶めく薄紅色の唇を柔らかく咲かせた。
そして引き続き『掟改正』漏洩問題の話に戻ると、ヤナセの口元からは瞬く間に花弁が散っていく。
チワワはそれが少し寂しく思いながらも、黙って話に耳を傾けた。
「『掟改正』のこともそうだが……基本、幹部会議の内容が一般講師には漏れないように徹底している訳だが……」
「それがアラタレベルの新人まで、それも面接前に知れてしまっているってことは、明らかに幹部クラスで情報を漏らしている輩がいるってことだな」
「そうだ……。アラタだけじゃなく、今回の新人たちの中にも同じように情報を聞かされているものがいる可能性は高い」
「じゃぁ、今年の新人に一人一人聞いていくか? そうすれば情報漏洩した講師への繋がりが見付けられるかもしれないし」
「あぁ……そうすることも一応、カミジョウさんとも相談はしているが、その講師たちがこうなることも想定して動いている可能性があるなら……」
「そっか……闇雲に確認すると、逆手に取られるってことか」
「そう……なるな……」
ここで二人とも揃って、綺麗な顔を神妙な面持ちにさせた。

