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ラブカルチャースクール 3
第25章 Lesson 尊敬と愛

「あぁ……」
セイジは苦し気な表情で、私の言葉を肯定した。
重たい空気が静かに圧し掛かってくる。
今アラタをラブカルから排除することは表向きは簡単だろうけど、それすらも敵の作戦かもしれないと考えると簡単には実行に移せない状況に、予想以上に敵は用意周到な罠を仕掛けていることが推測される。
敵がここまでする理由って何だろう?
何より、その敵は誰なんだろう――――?
『掟改正』がスクールにとってプラスになることがあっても、そこまでマイナスになるとは思えないのは、まだ私がラブカルのことを表面しか見ていなくて、深く解っていないからなのかな?
私は講師たちの優しさに救われたし、沢山の勇気も貰ったのに、その裏に深い闇が存在しているのならば、なんだか凄く悲しい。
その闇を作り出した存在を絶対許せない!
例え何があろうとも、どんなことをされても、私は断固として戦ってやる――――!
憂いを浮かべたセイジとヤナセに、私はチワワの闘志を見せるが如く勇み立つ。
「大丈夫っ! アラタがまた考えなしなことしてきても上手かわしてみせるし、寧ろ敵の派閥の尻尾を掴んでやるから! 絶対、負けてたまるもんですかっ! ゲホッ!」
興奮気味で二人に宣言しながら勢い任せで胸元を叩いたら、力が強すぎて噎せてしまった。
折角、良い感じでキメたのに、所詮私のカッコつけなんてこのレベルなのね。
恥ずかしくなって、湧き立った闘志が一気に弱気になりかけたが――――
「あははは!」
「クス……」
再び、二人に笑顔が戻ってきた。
セイジは少し困ったような顔をしながら、ヤナセは口元に手を当てて頭を傾けながら、二人は笑っている。
あれれれ?
また私、変なことを言っちゃったんだろうな――――でも、やっぱりこの二人の笑顔が見れるのは嬉しいな。
「えへへ」
まだちょっと気管に詰まった感じを覚える胸元を摩りつつ、私も釣られて笑ってしまった。
セイジは苦し気な表情で、私の言葉を肯定した。
重たい空気が静かに圧し掛かってくる。
今アラタをラブカルから排除することは表向きは簡単だろうけど、それすらも敵の作戦かもしれないと考えると簡単には実行に移せない状況に、予想以上に敵は用意周到な罠を仕掛けていることが推測される。
敵がここまでする理由って何だろう?
何より、その敵は誰なんだろう――――?
『掟改正』がスクールにとってプラスになることがあっても、そこまでマイナスになるとは思えないのは、まだ私がラブカルのことを表面しか見ていなくて、深く解っていないからなのかな?
私は講師たちの優しさに救われたし、沢山の勇気も貰ったのに、その裏に深い闇が存在しているのならば、なんだか凄く悲しい。
その闇を作り出した存在を絶対許せない!
例え何があろうとも、どんなことをされても、私は断固として戦ってやる――――!
憂いを浮かべたセイジとヤナセに、私はチワワの闘志を見せるが如く勇み立つ。
「大丈夫っ! アラタがまた考えなしなことしてきても上手かわしてみせるし、寧ろ敵の派閥の尻尾を掴んでやるから! 絶対、負けてたまるもんですかっ! ゲホッ!」
興奮気味で二人に宣言しながら勢い任せで胸元を叩いたら、力が強すぎて噎せてしまった。
折角、良い感じでキメたのに、所詮私のカッコつけなんてこのレベルなのね。
恥ずかしくなって、湧き立った闘志が一気に弱気になりかけたが――――
「あははは!」
「クス……」
再び、二人に笑顔が戻ってきた。
セイジは少し困ったような顔をしながら、ヤナセは口元に手を当てて頭を傾けながら、二人は笑っている。
あれれれ?
また私、変なことを言っちゃったんだろうな――――でも、やっぱりこの二人の笑顔が見れるのは嬉しいな。
「えへへ」
まだちょっと気管に詰まった感じを覚える胸元を摩りつつ、私も釣られて笑ってしまった。

