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ラブカルチャースクール 3
第25章 Lesson 尊敬と愛

三人の穏やかな笑い声が教室の中に響き渡る。
しばしの穏やかな時間が、流れていく――――。
この時間が終われば、状況はますます厳しきなって行くかもしれない――――けど、きっと大丈夫!
そんな揺るがない確信が、胸の奥に衝き上がっていた。
だってこれはヤナセの夢だもの。
ヤナセが実行しようとしていることが、叶わない筈がない!
例えどんな強敵が現れようとも、ヤナセの完璧さと大きな壁と、綺麗な姉さんと鋭く飛ぶ扇子がどんな悪事だって阻むんだから!
それに心から頼りになるイケメン講師も味方だって沢山いるし、私だってキャンキャン吠えて噛みついてやるんだ!
――――そんな風に思い付く限りの強気を奮い立たせて、見えない敵へ闘志を燃やす。
解っている。
私個人は、ほぼ無力に近い。
それでもこんな私が少しでも役に立つなら何だってしたい。
こんな風に愛する人と尊敬する、大事な人たちが笑ってくれるだけで嬉しいのだ――――。
二人の笑顔を眺めていられるだけで幸せな気分にだな~なんて思っていたら、ヤナセがふと笑うのを止め、サラッと揺れる前髪の隙間から優しい視線を私に向けてきた。
長い睫毛の影が差すヘーゼルの瞳は、いつ見ても麗しい。
一瞬ぽやんと見惚れている私に、ヤナセはにっこりと微笑み返す。
「やはり……琴海さんは頼もしいですね。最初に電話でお話した時から、変わらない……」
「えっ! そ、そうですか~?」
最初に電話した時って、ネットでラブカルに問い合わせをした時のことだ。
物は試しと入力した数分後に、スクール――――ヤナセから電話が掛かってきた。
その時話した内容は、正直うろ覚えだけど、きっとヤナセは私より鮮明に覚えているのだろう。
申し訳ないような、恥ずかしいようなだけど、沢山の生徒の中の一人でしかないのに、どこまでも親身になってくれた恩は私も決して忘れない。
そして大した取り柄がない私に最初からずっと、自信と勇気を与えてくれたヤナセには、感謝で気持ちが言い尽くせない――――。
しばしの穏やかな時間が、流れていく――――。
この時間が終われば、状況はますます厳しきなって行くかもしれない――――けど、きっと大丈夫!
そんな揺るがない確信が、胸の奥に衝き上がっていた。
だってこれはヤナセの夢だもの。
ヤナセが実行しようとしていることが、叶わない筈がない!
例えどんな強敵が現れようとも、ヤナセの完璧さと大きな壁と、綺麗な姉さんと鋭く飛ぶ扇子がどんな悪事だって阻むんだから!
それに心から頼りになるイケメン講師も味方だって沢山いるし、私だってキャンキャン吠えて噛みついてやるんだ!
――――そんな風に思い付く限りの強気を奮い立たせて、見えない敵へ闘志を燃やす。
解っている。
私個人は、ほぼ無力に近い。
それでもこんな私が少しでも役に立つなら何だってしたい。
こんな風に愛する人と尊敬する、大事な人たちが笑ってくれるだけで嬉しいのだ――――。
二人の笑顔を眺めていられるだけで幸せな気分にだな~なんて思っていたら、ヤナセがふと笑うのを止め、サラッと揺れる前髪の隙間から優しい視線を私に向けてきた。
長い睫毛の影が差すヘーゼルの瞳は、いつ見ても麗しい。
一瞬ぽやんと見惚れている私に、ヤナセはにっこりと微笑み返す。
「やはり……琴海さんは頼もしいですね。最初に電話でお話した時から、変わらない……」
「えっ! そ、そうですか~?」
最初に電話した時って、ネットでラブカルに問い合わせをした時のことだ。
物は試しと入力した数分後に、スクール――――ヤナセから電話が掛かってきた。
その時話した内容は、正直うろ覚えだけど、きっとヤナセは私より鮮明に覚えているのだろう。
申し訳ないような、恥ずかしいようなだけど、沢山の生徒の中の一人でしかないのに、どこまでも親身になってくれた恩は私も決して忘れない。
そして大した取り柄がない私に最初からずっと、自信と勇気を与えてくれたヤナセには、感謝で気持ちが言い尽くせない――――。

