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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美
ジュリの咆哮も虚しく空に消えていくに反して、聞き心地の良いメロディのように艶っぽいトーンでヤナセの説明が始まった。

「相手の講師は……三名選んで頂きますが、実際はその中の一名とのレッスンになります。スケジュールの関係もあるので、レッスン日に合わせられる講師となりますので、その旨承知しておいてください」

「はい!」
「はぁい」

ヤナセの説明の返事に、若干不服そうな声が混じる。

そんな声もヤナセは華やかな笑顔で掻き消していく。

「先ほども……お伝えしましたが、どの講師を選んで頂いても構いません。ただし、姉妹校から呼ぶまでは出来ませんので、本校に在籍の講師のみとさせて頂きます。講師リストは、タブレットのデータを開いてください」

ヤナセの指示通りにタブレットのファイルを開くと、新人を除いた講師リストが出てきた。

「あ……」

その中には、見慣れた顔ぶれもあった。

一応『ナツ』も載せて貰えているんだ~。

新人とは違うってことが嬉しく思える――――けど、今回は『ナツ』は選ばない。

ナツごめんね、と心の中で謝りつつ画面をスクロールしていった。

スタンダードコース、マスターコースと、私が関わった講師たちは全員リスト載っている。

コウセイ、マサキの名前を見付けて、受付で忙しいだろうな~と思いながらも、安定の二人にの存在に気持ちが安らぐ。

ハヤトもベテラン講師の枠だが、私と顔を合わせれば喧嘩になるので、完全パスだ。

ラブカル四天王のワタリ、ホズミ、ハナブサもリストに載っていている。

画面越しでも存在感、半端ないな――――でも、ここにヤナセが居ないことが寂しい。

理由が分かっていても、この四人は揃っていて欲しいと思ってしまう。

また、喫茶店に行きたいな――――。

講師になる前にバイトしていた喫茶店での、楽しい思い出が蘇ってくる。

ほんの数カ月前のことなのに、凄く遠い日の出来事に感じてしまうのは、日々の忙しさに追われてしまっているせいかな――――なんて、ちょっとノスタルジックになってしまった。

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