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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

横目でジュリの様子を窺ってみると、楽しそうに口角を上げ、ネイルが輝く人差し指で画面を弾くようにスクロールしている。
あぁぁぁ――――これは確実に、獲物を物色している!
女豹ジュリには、セイジよりもっと食べ応えがある講師がいると思うので、コッテリ肉厚でジューシーな方をお願い致します!
誰に届く訳もない思いを心の中で必死に叫んだ途端――――この究極の選択を楽しそうに眺める美神が微笑んだ。
「クス……」
「っ!?」
その美神の微笑みに、自分の胸の内が全て見透かされているような感覚に陥る。
バレている!!
ですよね! ですよね!
千里眼のヤナセ様ですもの、何でもお見通しですよね!
ヤナセに全て悟られていると思ったら、自分の邪な考えに凄く恥ずかしくなってしまった。
「すみません……」
「ん? どうしたの琴海」
つい漏れた声にジュリが、素早く反応する。
ターゲット選びに夢中になっているかと思ったら、こういう時は野生の五感が働くのだろうか?
「いや、その……」
「クスクス……何も気にせずとも、大丈夫ですよ。日頃の皆様の頑張りへのおまけレッスンですから、今後の評価に繋がるとか気にせずに気軽に選んでください」
言い淀んでいると、ヤナセがスマートにフォローを入れてくれた。
それもモヤモヤと湧き上る罪悪感まで、綺麗に拭い去っていくというお見事な配慮。
あぁぁぁ――――女神さまぁぁぁ!
タブレットを一旦机に置いて、後光が射す方に手を合わせる。
「はい、分かりました!」
ようやく晴れやかな気持ちで真っ直ぐとヤナセを見詰めて答えると、ヤナセも美しい顔にこれでもかって言うくらい優しい微笑みを湛えている――――
「例え……皆さんの希望が被っても、お互い恨みっこんなしですよ」
――――と思ったら、念入りに釘を刺してきた。
やはり、心の中読まれていたのか!?
「うっ!」
「はぁい! 承知しました~!」
「ごもっともです」
「はい」
我等の絶対的存在への其々の返事が、不協和音のように重なった。
あぁぁぁ――――これは確実に、獲物を物色している!
女豹ジュリには、セイジよりもっと食べ応えがある講師がいると思うので、コッテリ肉厚でジューシーな方をお願い致します!
誰に届く訳もない思いを心の中で必死に叫んだ途端――――この究極の選択を楽しそうに眺める美神が微笑んだ。
「クス……」
「っ!?」
その美神の微笑みに、自分の胸の内が全て見透かされているような感覚に陥る。
バレている!!
ですよね! ですよね!
千里眼のヤナセ様ですもの、何でもお見通しですよね!
ヤナセに全て悟られていると思ったら、自分の邪な考えに凄く恥ずかしくなってしまった。
「すみません……」
「ん? どうしたの琴海」
つい漏れた声にジュリが、素早く反応する。
ターゲット選びに夢中になっているかと思ったら、こういう時は野生の五感が働くのだろうか?
「いや、その……」
「クスクス……何も気にせずとも、大丈夫ですよ。日頃の皆様の頑張りへのおまけレッスンですから、今後の評価に繋がるとか気にせずに気軽に選んでください」
言い淀んでいると、ヤナセがスマートにフォローを入れてくれた。
それもモヤモヤと湧き上る罪悪感まで、綺麗に拭い去っていくというお見事な配慮。
あぁぁぁ――――女神さまぁぁぁ!
タブレットを一旦机に置いて、後光が射す方に手を合わせる。
「はい、分かりました!」
ようやく晴れやかな気持ちで真っ直ぐとヤナセを見詰めて答えると、ヤナセも美しい顔にこれでもかって言うくらい優しい微笑みを湛えている――――
「例え……皆さんの希望が被っても、お互い恨みっこんなしですよ」
――――と思ったら、念入りに釘を刺してきた。
やはり、心の中読まれていたのか!?
「うっ!」
「はぁい! 承知しました~!」
「ごもっともです」
「はい」
我等の絶対的存在への其々の返事が、不協和音のように重なった。

