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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美


「で、あんたたちは誰にした?」

筋トレをするためにジムにきて更衣室に入ると、開口一番にジュリが聞いてきた。

普段のジュリの突っ込みは引いてしまうことが多いけど、この時ばかりは自分の気持ちを代弁してくれたかのようで心強く思ってしまう。

それは他の二人も同じだったのか、いつも突っかかるカレンも満更ではなさそうに一瞬目を目を細め、サナも唇を真一文字に結んだ。

『ご褒美レッスン』の相手――――誰を選ぶか、敢えて女子会を開く時間もなかったから、聞くには今が一番良いタイミングだ。

流石、女豹ジュリだわ。

確実に仕留めにいくのね――――と、この時ばかりは感心してしまう。

女性用更衣室の使用者は明らかに少ない

正直今だって私たちしかいないから、気兼ねなく話せる。

それを察したのか、カレンは小さく溜息を吐き、サナは唇を緩めた。

二人の様子に勝ち誇ったように微笑んだジュリは腕を組んで話を続ける。

「候補者は三人選べるんだし、被っても仕方ないと思うのよ~。でもさ、お互いの候補を知っておくのもスリリングだし、安心なのもあるじゃない?」

「安心?」

ジュリの言葉にカレンの片方の眉が少し上がる。

珍しく良い感じに食い付いてきたカレンに、ジュリは饒舌に理由を語りだす。

「被っていたら単に倍率が上がるだけ、違ったとしても他の人が選んだのだから仕方ないと状況が分かるもの。まぁスケジュールが合わなかった場合もあるかもだけど。それに敢えて被らせて、他にもっと気になる相手を選ぶという手もある」

はっ!? そんなことまで考えていたの!

私なんて、どうしたらセイジと組めるかばかりで頭がいっぱいだったのに、女豹ジュリ侮れぬ――――。

更にジュリの策に動揺してるのは私だけみたいで、カレンとサナは納得した表情を浮かべている。

「……なるほどね」

「まぁ、一理あるかも」

そうだ――――私だって知りたい。

でも何かジュリの思惑に上手く嵌められているようで、不安もなくはない。

どうしよう、ここは一緒に賛同した方が良いのかもしれないけど――――。

「そう、だね……」

私たちの反応に気を良くしたのかジュリは満面の笑みを浮かべ、追い打ちを掛けたきた。


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