この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美
もしかして、ジュリが言っている『あの件』とは、掟改正に関係あること?

禁断のラブカルルールが改正されたら、『レッスンを受けた講師』との交際が可能になる。

ジュリはもう、それを見越して今回のレッスンの相手を選んでいるの!?

そうなると『セイジ』も確実に候補にされている。

前にお互いに協力し合わないかと提案されたけど、それだってどこまで本気か分からない。

私には『セイジ』しか居ないけど、ジュリはそうではないのだ――――。

だったら尚更、セイジとは組んで欲しくない!

不安と闘志が一気に高まって、私を衝き動かした――――。

「私も、セイジを選んだよ!」

奇しくもジュリが前振りをしてくれているから、私がセイジを選んだことも違和感はない筈だ。

マスカラでコーティングされた長い睫毛の奥で挑戦的に輝くジュリの瞳に、挑むように視線を定める。

私の意気込んだ回答にジュリは満足気に微笑むと――――

「あと他に誰を選んだの?」

更に掘り下げてきたぁぁぁ!

「え、えっと……ホズミ姉さんにしようかなと……」

そしてうっかり答えるチワワ。

だけどそのうっかり回答に、女豹は思いっきり表情を歪めた。

「えぇぇぇっ! 八月一日にするの!! コトミの趣味って変なのね!」

「そんなことないよ! 姉さんのレッスン凄く楽しいし、女子力上げてくれるもの!」

姉さんの素晴らしさを知らずに変なイメージを持たれることが許せなくて、つい負けじと食って掛かってしまった。

だけどこれだけは譲れない――――。

ホズミ自身も癖があるしレッスンは独特だけど、女性の立場や気持ちを凄く理解してくれて、楽しくて優しくて癒される。

緊張感から解放されるなら、ホズミのレッスンは打って付けだもの!

心の底から必死で訴えると、ジュリだけじゃなくカレンとサナも目を見開いて聞き入っていた。

ムキになったせいか上昇した熱を頬に感じていたら、ジュリは考え深げに大きな瞳を少し伏せていく。

「女子力ね……。それは負けられないわね。対決してみるべきかしら」

「え……」

えぇぇぇっ――――!!!!
いくら肉食でも、そこは食い付いてこないでください!
神妙な顔になったから何かと思ったら、姉さんへのライバル心って~!

このままだと私の『ご褒美』は、全部ジュリに食い尽くされてしまう予感しかない。


/961ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ