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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

もしかして、ジュリが言っている『あの件』とは、掟改正に関係あること?
禁断のラブカルルールが改正されたら、『レッスンを受けた講師』との交際が可能になる。
ジュリはもう、それを見越して今回のレッスンの相手を選んでいるの!?
そうなると『セイジ』も確実に候補にされている。
前にお互いに協力し合わないかと提案されたけど、それだってどこまで本気か分からない。
私には『セイジ』しか居ないけど、ジュリはそうではないのだ――――。
だったら尚更、セイジとは組んで欲しくない!
不安と闘志が一気に高まって、私を衝き動かした――――。
「私も、セイジを選んだよ!」
奇しくもジュリが前振りをしてくれているから、私がセイジを選んだことも違和感はない筈だ。
マスカラでコーティングされた長い睫毛の奥で挑戦的に輝くジュリの瞳に、挑むように視線を定める。
私の意気込んだ回答にジュリは満足気に微笑むと――――
「あと他に誰を選んだの?」
更に掘り下げてきたぁぁぁ!
「え、えっと……ホズミ姉さんにしようかなと……」
そしてうっかり答えるチワワ。
だけどそのうっかり回答に、女豹は思いっきり表情を歪めた。
「えぇぇぇっ! 八月一日にするの!! コトミの趣味って変なのね!」
「そんなことないよ! 姉さんのレッスン凄く楽しいし、女子力上げてくれるもの!」
姉さんの素晴らしさを知らずに変なイメージを持たれることが許せなくて、つい負けじと食って掛かってしまった。
だけどこれだけは譲れない――――。
ホズミ自身も癖があるしレッスンは独特だけど、女性の立場や気持ちを凄く理解してくれて、楽しくて優しくて癒される。
緊張感から解放されるなら、ホズミのレッスンは打って付けだもの!
心の底から必死で訴えると、ジュリだけじゃなくカレンとサナも目を見開いて聞き入っていた。
ムキになったせいか上昇した熱を頬に感じていたら、ジュリは考え深げに大きな瞳を少し伏せていく。
「女子力ね……。それは負けられないわね。対決してみるべきかしら」
「え……」
えぇぇぇっ――――!!!!
いくら肉食でも、そこは食い付いてこないでください!
神妙な顔になったから何かと思ったら、姉さんへのライバル心って~!
このままだと私の『ご褒美』は、全部ジュリに食い尽くされてしまう予感しかない。
禁断のラブカルルールが改正されたら、『レッスンを受けた講師』との交際が可能になる。
ジュリはもう、それを見越して今回のレッスンの相手を選んでいるの!?
そうなると『セイジ』も確実に候補にされている。
前にお互いに協力し合わないかと提案されたけど、それだってどこまで本気か分からない。
私には『セイジ』しか居ないけど、ジュリはそうではないのだ――――。
だったら尚更、セイジとは組んで欲しくない!
不安と闘志が一気に高まって、私を衝き動かした――――。
「私も、セイジを選んだよ!」
奇しくもジュリが前振りをしてくれているから、私がセイジを選んだことも違和感はない筈だ。
マスカラでコーティングされた長い睫毛の奥で挑戦的に輝くジュリの瞳に、挑むように視線を定める。
私の意気込んだ回答にジュリは満足気に微笑むと――――
「あと他に誰を選んだの?」
更に掘り下げてきたぁぁぁ!
「え、えっと……ホズミ姉さんにしようかなと……」
そしてうっかり答えるチワワ。
だけどそのうっかり回答に、女豹は思いっきり表情を歪めた。
「えぇぇぇっ! 八月一日にするの!! コトミの趣味って変なのね!」
「そんなことないよ! 姉さんのレッスン凄く楽しいし、女子力上げてくれるもの!」
姉さんの素晴らしさを知らずに変なイメージを持たれることが許せなくて、つい負けじと食って掛かってしまった。
だけどこれだけは譲れない――――。
ホズミ自身も癖があるしレッスンは独特だけど、女性の立場や気持ちを凄く理解してくれて、楽しくて優しくて癒される。
緊張感から解放されるなら、ホズミのレッスンは打って付けだもの!
心の底から必死で訴えると、ジュリだけじゃなくカレンとサナも目を見開いて聞き入っていた。
ムキになったせいか上昇した熱を頬に感じていたら、ジュリは考え深げに大きな瞳を少し伏せていく。
「女子力ね……。それは負けられないわね。対決してみるべきかしら」
「え……」
えぇぇぇっ――――!!!!
いくら肉食でも、そこは食い付いてこないでください!
神妙な顔になったから何かと思ったら、姉さんへのライバル心って~!
このままだと私の『ご褒美』は、全部ジュリに食い尽くされてしまう予感しかない。

