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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

これはちょっと風向きを変えたいし、他の二人の候補も聞いておきたくなった。
「カレンとサナは、誰に決めているの?」
さっきカレンは二人、サナは一人と言っていた。
二人の候補を聞いたら、ジュリの考えも当初の候補に落ち着くかもしれない――――と、淡い期待が胸に浮かぶ。
普段から自分のことを余り話さないカレンだが、さっきのやり取りの効果か、割とあっさり教えてくれた。
「一人はハナブサさんにしようかと思っているわ。雰囲気からしてラブカルの講師っぽくないのに一応四天王じゃない。どんなレッスンをするのか気になったのよね」
「ハっ!?」
何と――――まさかの『ハナブサ』!!
堅く攻めていくかと思ったら、カレン結構チャレンジャーなんだ。
「へぇ~。あんたにしては面白いチョイスね」
ジュリもこれには驚いたのか、カレンの選択に声のトーンが上がる。
このカレンの選択をジュリはどう思ったのだろう。
ヤナセ以外の四天王が選ばれたことになった訳だけど、セイジを外してあと二人を姉さんとハナブサにする――――ってことには、ならないかな?
セイジがジュリの魔の手から逃れられるなら、申し訳ないけど姉さんに女豹の気を引くように頑張って頂きたい。
自分の都合でそんなことを勝手に思いながらも、かなり本気で願わずにはいられなかった。
心の中でラブカル四天王たちに手を合わせている間に、ジュリとカレンは次の話題に移っていく。
「で、あと一人は?」
「もう一人は、私もセイジさんにする予定よ」
――――ん? 今なんて仰った??
カレンの発言に、脳みその中の小さな私が慌てて現実に引き戻される。
待ち受けている現実を知らないふりしたいなんて思っている内に、第二波が襲ってきた。
「あ、私もセイジにする。安心出来そうな相手は候補に入れておきたいし」
――――?? はい??
瞬間、頭の中の小さな私はボッフンと吹き飛ばされる。
「えぇぇぇっ!! サナもセイジ!?」
「あははは~! これってめちゃ面白くなりそうね~!」
巨大な鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けている私の前で、ジュリが手を叩きながら楽しそうに爆笑している。
まさかまさかの、全員『セイジ』選択のオチになってしまった――――!
「カレンとサナは、誰に決めているの?」
さっきカレンは二人、サナは一人と言っていた。
二人の候補を聞いたら、ジュリの考えも当初の候補に落ち着くかもしれない――――と、淡い期待が胸に浮かぶ。
普段から自分のことを余り話さないカレンだが、さっきのやり取りの効果か、割とあっさり教えてくれた。
「一人はハナブサさんにしようかと思っているわ。雰囲気からしてラブカルの講師っぽくないのに一応四天王じゃない。どんなレッスンをするのか気になったのよね」
「ハっ!?」
何と――――まさかの『ハナブサ』!!
堅く攻めていくかと思ったら、カレン結構チャレンジャーなんだ。
「へぇ~。あんたにしては面白いチョイスね」
ジュリもこれには驚いたのか、カレンの選択に声のトーンが上がる。
このカレンの選択をジュリはどう思ったのだろう。
ヤナセ以外の四天王が選ばれたことになった訳だけど、セイジを外してあと二人を姉さんとハナブサにする――――ってことには、ならないかな?
セイジがジュリの魔の手から逃れられるなら、申し訳ないけど姉さんに女豹の気を引くように頑張って頂きたい。
自分の都合でそんなことを勝手に思いながらも、かなり本気で願わずにはいられなかった。
心の中でラブカル四天王たちに手を合わせている間に、ジュリとカレンは次の話題に移っていく。
「で、あと一人は?」
「もう一人は、私もセイジさんにする予定よ」
――――ん? 今なんて仰った??
カレンの発言に、脳みその中の小さな私が慌てて現実に引き戻される。
待ち受けている現実を知らないふりしたいなんて思っている内に、第二波が襲ってきた。
「あ、私もセイジにする。安心出来そうな相手は候補に入れておきたいし」
――――?? はい??
瞬間、頭の中の小さな私はボッフンと吹き飛ばされる。
「えぇぇぇっ!! サナもセイジ!?」
「あははは~! これってめちゃ面白くなりそうね~!」
巨大な鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けている私の前で、ジュリが手を叩きながら楽しそうに爆笑している。
まさかまさかの、全員『セイジ』選択のオチになってしまった――――!

