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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

仕方がないと言っても、正直動揺してしまう。
それを悟られないようにしなきゃいけないのだけど、全身から中から血の気が引いて両手が小刻みに震えてきた。
一人青ざめている私の周りで、三人は何てことない顔をしている。
「それにしても、カレンもサナもセイジを選ぶとはね~!」
まだ興奮が冷めないのか、『セイジ』トークを引っ張るジュリに、珍しくサナが話に乗ってくる。
「うん、でもまぁ私は選んだ中でなら誰でも良いとは思っているよ。折角落ち着いて久々にベテラン講師とレッスン出来るんだから、確実に安心できる人を選ぶし」
そうだね、サナが言っていることは間違ってないよ。
今回のレッスンのスタンスが『ご褒美』――――日頃の緊張感に包まれたレッスンからの解放なのだから。
でもさ――――
「あら、そう? 一理あるけど今後にも関わるから、そのことも踏まえて選んだ方が良いとは思うわよ~」
こうやって意味深なことを言って煽ってくるジュリがいるから、サナもカレンもその気になるかもしれないじゃないのぉぉぉ!
勿論二人にも、素敵な出会いを見付けて欲しい。
私がセイジと出会って、生きる意味を知れたように――――大事な『仲間』だし。
だけどいざセイジを巡ってライバルになるかと思うと、穏やかでいられる自信なんて全くもってありません!
あぁぁぁ、こんなことになるなら、『ご褒美レッスン』なんて、ない方が良かった。
そんな不甲斐ないことを考えてしまい奥歯に力を入れて黙り込んでいると、サナがジュリに煽りに立ち向かっていく。
「その話は分かっているけどさ、やっぱり私の目的はこのスクールで女性講師として悩んでいる女性のために頑張りたいんだよ。だから今回は、ベテラン講師から学ぶつもりでいるだけだから」
そう言い切ったサナの表情はとても清々しくて、切れ長の瞳がキラキラと輝いていた。
「あ……」
あぁサナはなんて、真っ直ぐで純粋何だろう――――。
スポーツで鍛えてきた精神力も、何も飾らない自然体なところも、サナには裏表なく見たまんまだ。
講師として活躍するサナを生徒が安心して信頼を寄せる姿が、容易に目に浮かぶ。
セイジのことになると冷静でいられない自分が情けなくて、喉の奥が痛くなると同時に視界が霞みだした。
それを悟られないようにしなきゃいけないのだけど、全身から中から血の気が引いて両手が小刻みに震えてきた。
一人青ざめている私の周りで、三人は何てことない顔をしている。
「それにしても、カレンもサナもセイジを選ぶとはね~!」
まだ興奮が冷めないのか、『セイジ』トークを引っ張るジュリに、珍しくサナが話に乗ってくる。
「うん、でもまぁ私は選んだ中でなら誰でも良いとは思っているよ。折角落ち着いて久々にベテラン講師とレッスン出来るんだから、確実に安心できる人を選ぶし」
そうだね、サナが言っていることは間違ってないよ。
今回のレッスンのスタンスが『ご褒美』――――日頃の緊張感に包まれたレッスンからの解放なのだから。
でもさ――――
「あら、そう? 一理あるけど今後にも関わるから、そのことも踏まえて選んだ方が良いとは思うわよ~」
こうやって意味深なことを言って煽ってくるジュリがいるから、サナもカレンもその気になるかもしれないじゃないのぉぉぉ!
勿論二人にも、素敵な出会いを見付けて欲しい。
私がセイジと出会って、生きる意味を知れたように――――大事な『仲間』だし。
だけどいざセイジを巡ってライバルになるかと思うと、穏やかでいられる自信なんて全くもってありません!
あぁぁぁ、こんなことになるなら、『ご褒美レッスン』なんて、ない方が良かった。
そんな不甲斐ないことを考えてしまい奥歯に力を入れて黙り込んでいると、サナがジュリに煽りに立ち向かっていく。
「その話は分かっているけどさ、やっぱり私の目的はこのスクールで女性講師として悩んでいる女性のために頑張りたいんだよ。だから今回は、ベテラン講師から学ぶつもりでいるだけだから」
そう言い切ったサナの表情はとても清々しくて、切れ長の瞳がキラキラと輝いていた。
「あ……」
あぁサナはなんて、真っ直ぐで純粋何だろう――――。
スポーツで鍛えてきた精神力も、何も飾らない自然体なところも、サナには裏表なく見たまんまだ。
講師として活躍するサナを生徒が安心して信頼を寄せる姿が、容易に目に浮かぶ。
セイジのことになると冷静でいられない自分が情けなくて、喉の奥が痛くなると同時に視界が霞みだした。

