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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美
『あぁぁぁぁ――――!! セイジ、好き! 大好きっ!!』

――――そう今直ぐ叫びたいくらい、好きな気持ちがはち切れそうだ。

相手に『好き』って言えることが、どんなに貴重で、奇跡なのかを痛感させられる。

抑えなきゃいけない言葉を必死に飲み込みギュッと目を瞑ると、酸っぱいものでも食べたみたいに身体を勝手に小刻みに震えた。

「琴海? どうしたの?」

目の前で突然変な動きを始めた私に、再びセイジが不思議そうに声を掛けてくる。

こんな風になるのはセイジのせいなのに、自覚がないのかしら?

ちょっとやり返したくて、気持ちを漏らしてみる。

「そんな風に思って貰えて嬉しいから、震えているの」

別に『好き』って言っていないから、これくらいならセーフだよね?

だけど自分で言っておきながら、また興奮してしまい震えが止まらない。

やだ、私こんなに初心だったっけ?

いつまでも震えていたら恥ずかしいから気持ちを落ち着けようと、両手を合わせて力を込めて握る。

握った手を鳩尾に当てて、目を瞑ったままでいると――――

「琴海、可愛い……」

セイジの甘い囁きと共に、セイジの両手が私の肩に添えられた。

「あ……っ!」

可愛いって言って貰えた余韻に浸る暇もなく、額に温かくて柔らかいものが触れた感触に意識が引き寄せられる。

こ、この感触は――――!?

「セ、イジ?」

「ん?」

少し上擦った声で呼びかけると、たった一言だけどやたら甘い声がおでこで響く。

それだけで脳みそが、湯煎にかけられたチョコレートみたいに溶けそうになった。

「セイジ、今、その……何をし……」

「しぃ~」

「う、うん」

何となくされていることは分かってはいて――――敢えて言葉にして貰おうとしたけど、お口にチャック状態にさせられてしまった。

黙った私にセイジは引き続き、柔らかい膨らみを宛がっていく。

もう一度額に、次は瞼に――――鼻筋、頬と、ゆっくりと押し当てる。

優しいけど熱い感触に、自然と身体の奥が疼いてしまう。

「あ……ん……」

「しぃ……」

「ふっ!」

微かな声もまた封じられてしまい、甘い吐息は喉の奥で燻り、余計に全身に熱を帯びさせた。


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