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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美
ズッギュゥゥゥン!!

心臓に雷でも落とされたみたいな、衝撃が走る。

まるで薬指から心臓に電機の配線が繋がっていて、電流が走ったのではなかろうか?

「は……あぁ……」

快感なのか、痛みなのか――――何とも言い難い感覚が体中を締め付けた。

気持ち良さと、嬉しさと――ちょっと切ない気持ちが、身体のあちこちで対流になって気持ちを複雑にさせていく。

小刻みに悶える私をお構いなしに、セイジは薬指だけを入念に攻め始める。

薬指の腹を撫でるように、唇をそっと当てて上下に動かす。

「ふ……ん……」

私は直接キスできない代わりに、薬指でキスしていると思って頭の中でイメージを広げていった。

あぁ、柔らかくて温かい、セイジの唇――――。

この唇に触れるだけで、どんなに癒されて、勇気を貰えたことだろうか。

そのセイジの唇が、薬指を咥えて挟み込むと引き続き指の脇を擦り出した。

「あっ……はぁ……」

なんだかさっきより、擽ったい――――。

指の腹より脇の方が敏感なのか、特に指の付け根の方にくると凄くゾクゾクする。

気持ち良すぎて、目を瞑って首を少し仰け反らせた。

セイジは動きを止めることなく唇でひたすら指を擦っていたが、今度は舌先を指の腹に突き立てて撫で始める。

「あぁぁ……んっふ……」

濡れたセイジの舌先が益々私を欲情させ、指だけじゃなく体中のあちこちを湿らせていく。

「んっ……ううん……」

特に左指の付け根にくると、やたら入念にセイジは舌先を動かした。

そうされると私も妙に興奮して、胸の鼓動が高鳴る。

あぁそっか――――左手の薬指って心臓に繋がっているって誰か言っていたっけ。

実際はそんなことないけど、結婚指輪の理由を聞いた時、少しときめいたな――――。

ん? んんん??
もしかして――――!?

ボッフンッ!!

――――途端、全身が瞬間湯沸かし器みたいに沸騰した。


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