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ラブカルチャースクール 3
第26章 Lesson ご褒美

嫉妬心を悟られてはいけないと、慌てて顔を引き締めた私にヤナセは目を細め優しく微笑んでから、ジュリ、カレン、サナへと順番に視線を移していく。
「相手が……ベテラン講師だからといって、全く緊張しないことはないと思います。ただ普段のレッスンよりは、ワクワクして頂けると嬉しく思っています」
そう言い終わったヤナセは止めの一撃の如く、艶やかな笑顔を浮かべた。
大輪の薔薇が咲いたみたいな美しく華やかな笑顔に一気に魂が吸い取られそうになって、思わず口がぽかぁんと開いてしまう。
それはカレンとサナも同じだったようで石化の術が掛かっていたが、ただ一人、女豹ジュリだけは瞳から大量のハートを放出している。
「はぁ~い! ワクワクして今から胸が膨らんでます~!」
「そうですか……ジュリさんのご報告、楽しみにしていますね」
「ほっ!? はぁい……」
セクシーアピールをなんてことなくレシーブした上に、速攻でスパイクを打ち返してきたヤナセに、流石のジュリも口封じの術に掛かったようだ。
それにしても、ヤナセの口から『ワクワク』なんて単語が発せられると、別の意味で心臓がバクバクしてしまいそうだ。
あぁ本当に、今日は『ワクワク』なレッスンになるといいな――――。
どうしても捨てきれない期待を頭に過らせながら、レッスン室に向かうために席を立つ。
教室を後にする私の背中に
『琴海様……レッスンの準備が整いました』
――――そんな懐かしい、ヤナセの台詞が聞こえたような気がした。
「相手が……ベテラン講師だからといって、全く緊張しないことはないと思います。ただ普段のレッスンよりは、ワクワクして頂けると嬉しく思っています」
そう言い終わったヤナセは止めの一撃の如く、艶やかな笑顔を浮かべた。
大輪の薔薇が咲いたみたいな美しく華やかな笑顔に一気に魂が吸い取られそうになって、思わず口がぽかぁんと開いてしまう。
それはカレンとサナも同じだったようで石化の術が掛かっていたが、ただ一人、女豹ジュリだけは瞳から大量のハートを放出している。
「はぁ~い! ワクワクして今から胸が膨らんでます~!」
「そうですか……ジュリさんのご報告、楽しみにしていますね」
「ほっ!? はぁい……」
セクシーアピールをなんてことなくレシーブした上に、速攻でスパイクを打ち返してきたヤナセに、流石のジュリも口封じの術に掛かったようだ。
それにしても、ヤナセの口から『ワクワク』なんて単語が発せられると、別の意味で心臓がバクバクしてしまいそうだ。
あぁ本当に、今日は『ワクワク』なレッスンになるといいな――――。
どうしても捨てきれない期待を頭に過らせながら、レッスン室に向かうために席を立つ。
教室を後にする私の背中に
『琴海様……レッスンの準備が整いました』
――――そんな懐かしい、ヤナセの台詞が聞こえたような気がした。

